昨季アーセナルに“万全の冨安”がいれば優勝も…… 代表戦での大活躍に嘆き節「万能性は誰もが知っている」

ドイツ戦でサネを止めたシーンは圧巻だった photo/Getty Images

今季はCLで重要戦力になるとの期待も

コンディションが安定している時のDF冨安健洋がいかに頼れる存在か。今月のドイツ、トルコとの親善試合を通じ、日本だけでなく世界がその実力を改めて実感したはずだ。

昨季の後悔を綴ったのは、アーセナル専門メディア『Pain In The Arsenal』だ。

昨季のアーセナルは終盤までプレミアリーグ首位を守りながら、最後はマンチェスター・シティに逆転を許してしまった。アーセナルに問題が生じたのは3月のことで、センターバックを務めていたウィリアム・サリバが負傷離脱してしまったのだ。さらにアーセナルでは冨安まで負傷離脱しており、大事な終盤に守備が乱れてしまった。
仮に冨安のコンディションが安定していれば、冨安をサリバの代わりにセンターバックで起用するか、あるいは右サイドバックのベン・ホワイトをセンターバックへ回し、冨安を右サイドバックへなんてプランもあったはず。同メディアはドイツ戦の活躍から、改めて昨季終盤の冨安離脱を嘆いている。

「アーセナルではサポーターの多くがサリバの離脱がタイトル挑戦における大きなターニングポイントになったと考えているが、同じ3月に冨安が離脱していたことも事態をさらに悪化させた。冨安の離脱は、サリバの穴を埋める技術やスピードを持った選手がいないことを意味し、結果としてロブ・ホールディングが代役を務めることになった」

プレミアのタイトルを獲得するためには長期のシーズンを戦い抜く選手層が必要であることを痛感した瞬間でもあり、アーセナルはその反省を活かして今夏に積極補強へ動いている。その目玉プレイヤーの1人だったDFユリエン・ティンバーがいきなり離脱したのは不運だったが、現在は冨安のコンディションが安定している。今季はチャンピオンズリーグの戦いも控えており、同メディアはここから冨安が重要になってくると期待をかける。

「来週にはチャンピオンズリーグが開始となる。アルテタは複数の選手を使っていきたい考えで、冨安はヨーロッパの舞台で重要戦力となる可能性がある。冨安がどれだけ優れているか、その万能性は誰もが知っている。彼はただコンディションを維持する必要があるのだ」

コンディションさえ安定していれば、ドイツ戦のパフォーマンスをいつでも提供できる。それはアーセナルのサポーターも理解しているだろう。今回は代表戦だったが、本職のセンターバックでいかに優れているかを示すことも出来た。アーセナルでもセンターバック起用が現実的な選択肢になっていくかもしれない。サリバ、ガブリエウ・マガリャンイスのセンターバックコンビを休ませるタイミングも出てくるはずで、アルテタが代表での冨安をどう見たのか気になるところだ。

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