「シティはライスを獲得するつもりはなかった」 エニ・アルコがライスの移籍の背後にある駆け引きを予測

ECL優勝を果たしたデクラン・ライスphoto/Getty Images

クラブ間の水面下での駆け引き

ウェストハムで昨季ヨーロッパ・カンファレンスリーグのタイトル獲得を成し遂げたデクラン・ライス。ライスにとってはウェストハムでの最初のタイトルとなったが、同時に最後でもあった可能性が極めて高い。

ライスは今夏、欧州移籍市場の目玉とも言えるほど注目の的だ。移籍先として最も濃厚なのはアーセナルで、今も移籍に関する噂は絶えない。昨季アーセナルはマンチェスター・シティに一歩及ばずプレミアリーグ2位。しかし間違いなくペップ・グアルディオラ率いるシティを脅かす存在であった。ライスの移籍が実現すればまた更にクラブを勢い付ける存在になるだろう。

しかし先日、そんなライスの獲得にシティも興味を示しているという情報が各メディアで取り上げられた。現在既にシティはライスの獲得レースからは撤退したことが報じられているが、プレミアリーグ2位のアーセナルと優勝したシティのライス獲得争いに発展する可能性が上がっていたのだ。
しかし元女子イングランド代表のエニ・アルコは全く違う見方でこの移籍市場を解釈しているようだ。

「マンチェスター・シティはライスを獲得するつもりはなかっただろう」

「その意味を説明するよ。アルテタがペップにアーセナルがライス獲得のために移籍金の増額でアプローチする旨を伝える。そのアプローチのためにシティに高額な入札を行ってもらうのだ。それが結果的にアーセナルのオーナーを押し上げる形になるからね」

「ここではそういうことが起こっていると思うよ」

アストン・ヴィラでスポーツディレクターを務めたことがあるアルコも、同じような経験があるという。真相は定かではないが、移籍市場では我々には見えない水面下で様々な駆け引きが行われているのだろう。

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