メッシ、オタメンディらの世代が抜けたアルゼンチン代表はどうなる ガルナチョら新世代へのバトン

ガルナチョはオーストラリア戦でもプレイ photo/Getty Images

新たに始まるW杯連覇への戦い

昨年のワールドカップ・カタール大会を制したアルゼンチン代表は、次の2026年大会で連覇を果たせるだろうか。

この3年で課題となるのが世代交代だ。2026年大会時には39歳を迎えているFWリオネル・メッシの参戦は不透明で、先日もメッシは次のW杯を目指す考えがないことをアピールしていた。今後考えが変わる可能性もあるが、ひとまずアルゼンチンはメッシ抜きのチーム編成も考えていくべきだろう。

アルゼンチン代表を指揮するリオネル・スカローニも世代交代への動きを見せており、今月の代表メンバーでも若手の招集が目立つ。
最終ラインでは、マルセイユで主力を務める24歳のCBレオナルド・バレルディ(24)だ。すでにA代表を2試合経験しているが、主力定着には至っていない。今季はマルセイユで充実のシーズンを過ごしており、35歳のニコラス・オタメンディの後継者候補の1人だ。

さらにセンターバックでは、同じフランスのRCランスで活躍するファクンド・メディナ(24)が召集されている。今季のRCランスはリーグ・アンで2位に入っており、32試合に出場したメディナも主力だ。

カタール大会を制したトッテナムDFクリスティアン・ロメロ、マンチェスター・ユナイテッドDFリサンドロ・マルティネスは健在のため、バレルディとメディナがここに入ってくると理想的だ。

メッシが抜けるかもしれない前線では、マンチェスター・ユナイテッドでブレイクの兆しを見せるFWアレハンドロ・ガルナチョ(18)、さらにブライトンFWファクンド・ブオナノッテ(18)の10代コンビも招集を受けている。特にガルナチョは楽しみな逸材で、メッシの後継者候補の1人だ。

アメリカ・MLSのアトランタ・ユナイテッドで活躍するティアゴ・アルマダ(22)も未来の主力候補で、今年はMLS16試合で7ゴール8アシストと見事な滑り出しだ。3年後までに欧州トップクラブへ移籍する可能性もあり、期待は大きい。

最終ラインではオタメンディ、前線ではメッシ、アンヘル・ディ・マリアといった主力からの世代交代が求められており、ここがスムーズに進まなければワールドカップ連覇は難しい。特別な世代からバトンを繋いでいけるのか、3年間の挑戦が本格的に始まる。

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