マンCのCL連覇はある? レアル、マンU、アーセナルら来季のCL優勝候補はどこだ

今季の王者はマンCに photo/Getty Images

優勝候補筆頭は不在?

まだ今季のチャンピオンズリーグが終了したばかりだが、現段階で来季の優勝候補を考えるならばどこになるだろうか。

まず触れるべきは、今季王者マンチェスター・シティ連覇の可能性だ。ここ数年のシティは常にCL優勝候補の一角であり、タレント力と組織力は王者にふさわしい。指揮官ジョゼップ・グアルディオラが浸透させたスタイルは来季も不変だろう。

気になる点があるとすれば、MFイルカイ・ギュンドアン、ベルナルド・シウバら一部主力の動きだ。ギュンドアンには以前からバルセロナが関心を寄せており、最近動きの激しいサウジアラビア勢も目をつけているとされる。
ベルナルド・シウバの去就も不透明で、中盤には変化が起こるかもしれない。連覇へ最大の不安材料で、主力流出の場合は来季の優勝候補筆頭とプッシュするのは難しくなるかもしれない。

米『CBS Sport』がその他の注目クラブに挙げたのは、MFジュード・ベリンガムを加えたレアル・マドリード、エリック・テン・ハーグの下で成長するマンチェスター・ユナイテッドだ。

レアルはFWカリム・ベンゼマの穴を埋める必要があるが、もちろんそこにも大物を迎え入れるはず。ベリンガムの獲得も実にスムーズな動きで、世代交代は着々と進んでいる。前線でもロドリゴ・ゴエスとヴィニシウス・ジュニオールのブラジル人コンビはワールドクラスのタレントへと成長しており、来季CLの優勝候補に挙がるのも不思議はない。

ユナイテッドに関しては未知の部分も多いが、同メディアは最前線にハリー・ケインやヴィクター・オシムヘンといった大物ストライカーを獲得できれば化ける可能性があると見ている。

今季ヨーロッパリーグを戦っていたユナイテッドをいきなりCL優勝候補とすることには賛否両論あるだろうが、テン・ハーグの下でチームが成長しているのは事実だ。

その他の強豪チームを見ると、ドイツ王者バイエルンは今夏の補強次第だ。バイエルンもロベルト・レヴァンドフスキの抜けたセンターフォワードに問題を抱えており、今季はブンデスリーガでも取りこぼしが目立った。現段階では来季のCL優勝候補に挙げるのは難しいか。

リオネル・メッシ、セルヒオ・ラモスが退団したパリ・サンジェルマンも、来季からは新たなチーム作りに動くことになる。最近ではFWキリアン・ムバッペの周辺も騒がしく、PSGには弱体化の危険もある。

今季躍進したイタリア勢だが、リーグを制したナポリが戦力を維持できるかは未知数だ。指揮官ルチアーノ・スパレッティが退任することになっており、この衝撃は大きい。CLファイナリストのインテルも実力はあるが、優勝候補と呼ぶべきかは微妙なところ。

最後に気になるのは、プレミアリーグでシティと最後まで優勝を争ったアーセナルだ。CLとプレミアの両立が可能かは分からないが、今夏に積極的な補強に動くと見られている。選手層の部分さえ改善できれば、欧州の頂点を狙うだけの力はあるはずだ。

まずは王者のシティ次第だが、現段階では圧倒的な優勝候補を探すのは難しい。来季は優勝候補不在と言っても大袈裟ではなく、さらに読めない戦いとなっていくのではないか。

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