今週末にインテルとのCL決勝を控えるマンチェスター・シティ。悲願のCL制覇とトレブルが懸かったプレッシャーのかかる一戦だ。
そんなクラブの新たな歴史の1ページともなる世紀の一戦を迎えるシティだが、トレブルを達成しても指揮官のペップ・グアルディオラは完全に喜ぶわけではないと英『BBC』は報じている。そしてその原因はシティの大ファンとしても知られているノエル・ギャラガーにあるというのだ。ギャラガーは世界的ロックバンド、オアシスの元ギタリスト兼ボーカルで、現在も自らのバンドを率いて活動している。
ギャラガーはシティの大ファンで、大事な試合や優勝した際などはロッカールームを訪れ、選手たちと『Wonderwall』を合唱する様子がクラブやギャラガーのSNSで発信されている。そんなギャラガーは同メディアで、「不機嫌になったペップにカンセロのように追い出された」とコメントしている。
「ペップはいつも私に大事な試合にギターを持ってきて、その後ロッカールームで弾けるようにしようとしている」
「(CL準決勝の)レアル・マドリードの試合後に彼に会いに行って、FAカップ決勝にもチャンピオンズリーグ決勝にも行けないと伝えたら、正直にいうと、彼ははっきりとうんざりしたような顔をしたんだ。それはまるで『それでは一体その時何をしているんだ?』と言うような、本当に軽蔑的なものだった。私が『ツアー中だ』と言うと、彼は『キャンセルだ!』と言ったんだ。私が『無理だ、チケットはもう売りだしてしまった』と言ったら、彼は『ああ、出て行け』という感じで、私を追い出しそうになった。彼はおそらく、1月にジョアン・カンセロを追い出した時と同じように私を扱ったのだろう」
ギャラガーは普段、シティの優勝が決まる日程付近はスケジュールを空けていたが、今回はW杯の影響でスケジュールが変わったことを忘れており、ライブを入れてしまったためイスタンブールには行けないという。つまり、今回シティがCLを初優勝してもギャラガーに歌ってはもらえないというわけだ。
たびたび仲の良い様子が報道されるペップとギャラガー。悲願のCL初優勝をし、トレブルを達成してもギャラガーと共にロッカールームで歌えないことがペップを不機嫌にする理由のようだ。