2位と勝ち点差1のギリギリ優勝 ホームで“24失点”と崩壊気味のPSGをどう立て直せばいいのか

今季のPSGにサポーターは満足しないだろう photo/Getty Images

悲願の欧州制覇はまだ遠い

終わってみればギリギリの戦いだった。

パリ・サンジェルマンは今季のリーグ・アンを制したが、2位のRCランスとの勝ち点差は僅かに1。最終節のクレルモン戦も2-3で落としており、今季のPSGに納得しているサポーターは少ないだろう。

問題は守備の崩壊だ。今季はリーグ戦で40の失点を喫しており、タレント軍団PSGとしては多すぎる。リーグ戦40失点は2011-12シーズン以降では最悪の数字である。
加えてホームでの成績が悪い。今回のクレルモン戦もホームで2-3と敗れているが、今季ホームのリーグ戦で喫した失点の数は24もある。データサイト『Opta』によれば、これは28失点を喫した1984-85シーズン以来なのだとか。サポーターにとってはフラストレーションの溜まる展開だっただろう。

PSGの最終ラインに関しては、DFチアゴ・シウバをチェルシーへ放出したところから歯車が噛み合っていない。代わりにレアル・マドリードからDFセルヒオ・ラモスは加えたが、PSG移籍後は怪我の問題もあって満足な活躍ができなかった。そのラモスも今季限りでの退団が発表されており、PSGはリオネル・メッシが去る攻撃陣だけでなく守備の修正にも手をつけていかなければならない。

指揮官クリストフ・ガルティエも交代すると見られており、今夏にPSGがやるべきことは多い。悲願の欧州制覇へどうチームを組み立てていくのか。メッシ、ラモスら実績十分のベテランに任せるプランは失敗に終わってしまい、今夏は再び1からチームを構築していくことになる。

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