奪われたら奪い返す 再びスタメンに返り咲いたウォーカーはレアル戦の鍵となる

また出場機会を増やしてきたウォーカー photo/Getty Images

存在感が戻ってきたカイル・ウォーカー

シーズン終盤に戦術的理由でスターティングメンバーから外れて、移籍の噂も出てきているのがマンチェスター・シティのDFカイル・ウォーカーだ。2017年にトッテナムから移籍して以来、ペップ・シティに欠かせない選手の1人だった。

しかしDFジョン・ストーンズの偽CBを今シーズン終盤で多用し始めたこともあり、ウォーカーはスタメンから離れる試合が増えた。また、CLラウンド16のライプツィヒ戦でDFマヌエル・アカンジが活躍し、その後もリヴァプールやバイエルン相手に好パフォーマンスを発揮したこともウォーカーの出場機会を減らした原因の1つだ。しかし、今シーズンのディフェンスラインの要であったネイサン・アケの怪我がウォーカーにとっても1つの転機となる。

FAカップの準決勝シェフィールド・Uとの試合から4試合連続でスタメン出場しているウォーカーのパフォーマンスはシティにとって欠かせないものになりつつある。天王山のアーセナル戦ではFWガブリエウ・マルティネッリを抑え、勝利に貢献した。
以前は偽SBの役割を任されていたので中盤に入って、様々な選択肢が迫られる中でのプレイが求められていた。今はストーンズがMFロドリの脇にポジションを取り、ウォーカーは3CBの一角を担うことが多い。役割がよりシンプルになったこともウォーカーのパフォーマンスが安定した理由の1つだ。守備での対人能力やカバーリング能力だけではなく、右サイドからの低く速い弾道でのFWジャック・グリーリッシュへのサイドチェンジはウォーカーを起用した際の大きな武器となり、多くのチャンスを作り出している。

CL準決勝レアル・マドリード戦で、シティが警戒しなくてはいけない選手の1人がFWヴィニシウスだ。昨シーズンの同カードでは2ndレグでウォーカーは出場したが、怪我から復帰したばかりだった。怪我明けで本調子ではなかったウォーカーは72分に交代。その後シティは3失点を許し、2戦合計5-6でレアルに惜敗。1stレグでの2点差リードも数分のうちに逆転され、準決勝での敗退となった。シティにとっては因縁の相手であるレアル・マドリードにリベンジを果たすにはウォーカーのタスクが非常に重要になる。

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