フランス代表でも序列逆転? 苦しむチュアメニとは対照的にカマヴィンガが評価を上げている

カマヴィンガはチュアメニ不調のチャンスをものにしている photo/Getty Images

クラブでも代表でもチームメイト

レアル・マドリードにはフランス代表の若き中盤戦士が2人いる。23歳のMFオーレリアン・チュアメニと20歳のMFエドゥアルド・カマヴィンガだ。

昨夏にモナコからレアルへと移籍したチュアメニは、MFカゼミロが退団した影響もありすぐさまレギュラーに定着。昨年行われたFIFAワールドカップ・カタール大会でも主力としてフランス代表の準優勝に貢献した。

ところが2023年に入ってからは負傷の影響などもあり、カマヴィンガに先発の機会を譲ることが多くなっている。公式戦7試合の先発出場に留まっているチュアメニに対し、カマヴィンガは公式戦19試合に先発出場。左サイドバックとして起用されることもあったカマヴィンガだが、先月16日に行われたチャンピオンズリーグのリヴァプール戦、20日に行われたバルセロナ戦という大一番ではいずれもチュアメニではなくカマヴィンガが中盤で先発起用されている。
この流れは代表戦でも続いた。フランス代表指揮官のディディエ・デシャン監督は先月25日のオランダ戦でチュアメニを先発起用したが、続く28日のアイルランド戦ではカマヴィンガをスタメンに抜擢。4-0の大勝を飾ったオランダ戦とは対照的に、アイルランド戦は1-0と苦戦したが、ビッグセーブでチームを救ったGKマイク・メニャンと共にカマヴィンガが出色の出来を見せた。

これを受け仏『L’Equipe』は、「レ・ブルーの中盤の本命候補に名乗りを上げた」「今や代表でもチュアメニと真剣勝負を繰り広げている」とカマヴィンガを称賛。仏『RMC Sport』も「レアルだけでなく、レ・ブルーでもカマヴィンガがチュアメニを追い越した?」と疑問を投げかけていた。

カマヴィンガが成長していると共に、チュアメニがなかなか本調子を取り戻せていないことがこの状況を生み出している原因となっているが、万全の状態でポジションを争い、共闘する2人の姿が早く見たいところ。チュアメニはこの苦境から抜け出すことができるか。

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