26試合を消化して僅か13ゴール。5大リーグの中でもワーストの得点力となってしまっていたイタリアのサンプドリアは、今冬に前線補強へ動いた。
エンポリからサム・ランメルスをレンタル、さらにフリーの状態にあったFWヘセ・ロドリゲスをレンタルで獲得。ヘセといえばレアル・マドリード、パリ・サンジェルマンでもプレイしたスペイン人アタッカーで、その名前を知っている人も多いはず。パリを離れてからはスペイン2部のラス・パルマス、トルコのアンカラギュジュでプレイしてきたが、今冬にサンプドリアの選手として5大リーグへ戻ってきた。
その成果がついに出た。ランメルスは負傷離脱しているが、サンプドリアは19日に行われたセリエA第27節でヴェローナに3-1で勝利。1月4日のサッスオーロ戦以来となるセリエA3勝目で、ホームでの勝利は今季初だ。
そこにヘセも貢献した。終盤より出場したヘセは、後半アディショナルタイムにカウンターから右サイドを抜け出し、冷静なグラウンダーのクロスでアレッサンドロ・ザノーリのゴールをアシスト。速攻からクロスまで理想的な流れで、ヘセのクロスも落ち着いていた。
ヘセが5大リーグで得点に関与するのは、レアル・ベティスに在籍していた2019年5月のレアル・マドリード戦まで遡る。怪我に悩まされてきたキャリアではあるものの、まだ30歳と中堅世代だ。このままサンプドリアで調子を上げてほしいところで、19位に沈むサンプドリアの救世主になることが期待される。