クリケット人気のインドで高まるサッカー熱 W杯出場枠増加で目指す世界の舞台

アジア杯の予選も勝ち抜いたインド photo/Getty Images

いつの日かW杯への扉は開くか

次のワールドカップ2026年大会より出場国は48チームに増加することが決まっており、アジア枠もこれまでの4.5枠から8.5枠へと増加する。これまで予選を突破できなかったチームにも出場権確保のチャンスが増えるのだ。

アジアではワールドカップ常連国となりつつある日本、オーストラリア、韓国、イランなどが強豪の立ち位置にあるが、2026年大会へ向けて他の国もモチベーションを高めているはず。

1つ注目したいのは、インドだ。インドといえばクリケットが人気だが、スペイン『Tribuna』はインド国内でサッカー人気も着実に上がってきていると紹介している。
転換点となったのは、2014年よりスタートしたインディアン・スーパーリーグだ。8チーム体制でスタートしたスーパーリーグは現在11チームまで増えており、1試合平均の入場者数は1万2000人に達している。決して悪い数字ではないだろう。

リーグは上位6チームが優勝決定プレイオフへ臨むシステムとなっており、今月13日に行われたATKモフン・バガンFC対ハイデラバードFCの準決勝2ndレグには5万人を超える観衆が詰めかけた。会場となったソルトレイク・スタジアムは2017年に改修を行い、収容人数は85000人を誇る。こうしたスタジアム整備にも資金を投じているようで、じわじわとサッカー人気が上昇しているのだろう。

代表チームはまだ目立った結果を残せていないが、2024年1月に予定されているアジアカップへ向けた3次予選では全勝通過を達成。2019年大会に続き、インドは2大会連続で本大会出場を決めた。

前回大会はグループステージ敗退だったものの、久しぶりにアジアカップでの1勝を挙げている。次に狙うはグループステージ突破だ。

同メディアはサッカー文化が根付いてきたことから、インドサッカー界に明るい未来が広がっていると期待をかけている。時間はもう少しかかるだろうが、ワールドカップへのアジア枠拡大も1つのチャンスとなるはずで、インドがどこまで実力をつけてくるのか楽しみだ。

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