W杯は驚異の“104試合”に 急拡大するサッカー界と気になる選手の忙しすぎるスケジュール

カタール大会はアルゼンチンが制した photo/Getty Images

筋肉系のトラブルが増える恐れも

今月14日、FIFAより2026年ワールドカップのフォーマットが発表された。この大会より出場国が従来の32から48へと一気に拡大することは確定済みだったが、グループステージは従来通り1組4チームで構成されることが決定。

グループの数は計12となり、各グループの上位2チームと各組3位のうち成績上位8チームがラウンド32に進むことになる。これまでのワールドカップは16カ国が決勝トーナメントに進んでいたが、次回からは32チームに拡大するわけだ。当然ながら、そのぶん優勝への試合数は増えることになる。

白熱の一発勝負が増えるのはサッカーファンにとって嬉しい話かもしれないが、気になるのが選手の疲労だ。英『INDEPENDENT」もこれを心配しており、サッカー界全体が拡大路線に進みすぎではないかと主張している。
2026年大会からは試合数が従来の64から104試合まで増えることになり、前述した通り優勝への道はさらに険しくなる。近年はゲームそのもののスピードも増しているため、選手の筋肉系トラブルが増加する恐れもある。

代表だけでなく、クラブシーンでは2021年よりUEFAカンファレンスリーグも開始。チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグに次ぐ第3の欧州カップ戦となり、全体的に試合の数は増加傾向にある。

昨年のワールドカップ・カタール大会ではアディショナルタイムを正確に計測するやり方も話題を呼び、100分を超えるゲームもあった。同メディアはますます選手のスケジュールが厳しいものになると懸念しているが、選手をどう守っていくのか。拡大を続けるサッカー界の中で大きな課題となりそうだ。

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