3年前のチェルシー退団は失敗だったのか 大移動を経て落ち着いたウィリアンの居場所

フラムでプレイするウィリアン photo/Getty Images

アーセナルを離れてブラジルへ戻るなど忙しい3年に

2020年、チェルシーで7年間プレイしてきたブラジル人FWウィリアンはアーセナルへの移籍を選択した。当時は国内のライバルクラブへの移籍として注目を集めることになり、アーセナルにとってはプレミアリーグでの経験が豊富なウィリアンが大きな武器になると考えられた。

しかし、この移籍は上手くいかなかった。ウィリアンはアーセナルのスタイルで力を発揮できず、1年で退団。母国ブラジルのコリンチャンスへと向かうことになった。

年齢的にも30代に入っていたため、ウィリアンの欧州キャリアはここまでと考えた人もいただろう。ところが、ウィリアンは昨夏に再びフラムの選手としてイングランドへ戻ってきた。
今季より昇格してきたフラムにとってウィリアンの経験は魅力的だったのだろう。現在フラムはプレミアリーグで8位につけており、昇格1年目と考えれば悪くない順位だ。そしてウィリアンも今季はほとんどのゲームに先発しており、チームに貢献している。

英『sky Sport』によると、ウィリアンはチェルシーを離れた決断は間違いだったと素直な思いを口にしている。それでも現在はフラムで充実の時を過ごしているようで、現状に後悔はない。

「離れなければ良かった。今言うのは簡単だけど、立ち止まって全ての状況を考えると、離れるべきではなかったと言うよ。でも今はフラムでハッピーだし、楽しんでいる。これも人生だ」

一度ブラジルへ戻ってから再びプレミアで活躍するとは予想外だったかもしれないが、怒涛の3年を経てウィリアンは再びフットボールを楽しんでいるようだ。フラムも上位争いに絡んでおり、クラブにとっても本人にとっても今回の移籍は成功だろう。

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