PSGは“チーム力”が欠けている? ジェイミー・キャラガーは「PSGのCL敗退を喜んでいる」と告白 

キャラガー氏はムバッペにも移籍を勧めた photo/Getty Images

大金では得られないチームの力とは

8日、パリ・サンジェルマンとバイエルン・ミュンヘンのチャンピオンズリーグセカンドレグが行われ、バイエルンがPSGを2−0で破った。2戦合計スコアは3−0とPSGはバイエルンに完敗。再び16強でチャンピオンズリーグを敗退することになった。
 
フランスのクラブが16強で敗退するのは過去7シーズンで5回、そしてPSGの歴史の中でも16強を超えたのは2回だけである。
 
PSGは2011年にQatar Sport Investment(QSI)に買収された後ヨーロッパでのますますの飛躍が期待されていた。しかしサッカー界の移籍金記録を破り、世界のどのクラブよりも選手達に賃金を支払いながら、2013年から2016年まで4シーズン連続でCL準々決勝進出を果たすも持続的な成功を収めることができていない。
 
『CBS Sport』において元リヴァプールのジェイミー・キャラガー氏は、PSGのCL敗退を喜んでいると告白。「チーム全体が好きではない、あのチームはめちゃくちゃだ」と話した。
 
PSGは多額のお金を費やしてサッカー界最高の選手を集めている。しかし思い描くような成績を残すことができていないことは、サッカーにおいていかに“チームであること”が重要であるのかを示しているというのが同氏の持論だ。
 
「私たちはPSGの個人の選手たちを愛しているが、PSGはチームではない。キリアン・ムバッペはチームを去らなければならない」
 
ジェイミー・キャラガーは、PSGは大金を費やして有名選手を集めたが、チームになりきれていないことに言及。選手個人の力だけではなく、チームとしての力がどれだけ重要かを説明した。チームのバランスをとることよりも、ビッグネームと契約を結ぶことに焦点を置いているPSGは、CL決勝ラウンドなど重要な時に失敗を犯している。ムバッペについても、彼の力に値する成績を収めるためにはPSGではなく他のクラブに行く必要があるというコメントを残した。

近年では、イングランドの古豪ニューカッスルがオーナー交代により豊富な資金を手に入れながらも、ネームバリューに頼らない着実な補強で成果を残していることが話題となっている。ビッグマネーででスター選手をかき集める手法は、もう古いのかもしれない。

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