「ネイマール抜きの方が良いチームでは」 PSGは“MNM同時先発”にこだわる必要があるのか

31歳を迎えたネイマールの今後はどうなる photo/Getty Images

MNM同時先発には守備の不安がある

悲願のチャンピオンズリーグ制覇へ、パリ・サンジェルマンは2017年にFWネイマールを2億2200万ユーロもの移籍金でバルセロナから引き抜いた。

チームはすぐに『王様・ネイマール』を中心としたものになったが、今ではその状況も変わってきている。

FWキリアン・ムバッペは順調に超ワールドクラスのアタッカーへと成長し、2021年にはリオネル・メッシまで加わった。以降は前線でMNMトリオを形成する機会が増えたのだが、スペイン『MARCA』は「ネイマール抜きの方が良いチームではないか」と指摘する。
パリは年明けから苦戦していたが、26日には2位マルセイユとの直接対決に3-0で快勝。負傷離脱しているネイマールはこのゲームを欠場しており、前線ではメッシとムバッペが並ぶ形となっていた。この1試合だけで判断することはできないが、同メディアはMNM同時先発にこだわる必要はないとの見方だ。

マルセイユ戦ではメッシ、ムバッペを前線に据えた3-5-2のシステムを採用しているが、ネイマールがいればMNM同時先発となっただろう。その場合は4-3-3、あるいは3-4-3など後ろの人員を削ってMNMを完成させることになる。しかしMNMの3人は守備への貢献度があまり高くないため、後ろを7枚で守るケースが増えてしまう。これはパリが抱えてきたリスクだ。

守備のバランスも考えるならば、MNM同時先発は理想的ではないのかもしれない。とはいえ、スーパースターの彼らをベンチへ置くのもまた難しい。このあたりは指揮官クリストフ・ガスティエも悩んでいるところだろう。

同メディアは、6000万ユーロほどのオファーであればパリがネイマール売却へ耳を傾けるのではないかと見ている。冬場の怪我も多く、2月に31歳を迎えたネイマールはチームの王様と呼びづらくなってきた。

加入当初はすべてがネイマール中心だったが、現在は変わっている。マルセイユ戦の勝利から再びネイマール不要論が飛び出しており、8日に控えるバイエルンとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグの結果次第ではこの説が加速することになりそうだ。

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