後半戦もユヴェントスが着々と勝ち点を重ねている。
派手な戦いではないが、今のユヴェントスを支えるのは堅い守備だ。年明け初戦となった4日のクレモネーゼ戦は後半アディショナルタイムにFWアルカディウシュ・ミリクがフリーキック弾を決めて1-0、8日のウディネーゼ戦は86分にDFダニーロがゴールを決めて1-0で逃げ切った。堅い守備を軸に勝ち切るあたり、まさにカテナチオと呼ぶにふさわしい戦いと言える。
この堅守は昨年10月より続いており、リーグ戦では現在8試合連続クリーンシートを達成している。合計すると今季リーグ戦でのクリーンシート数は12に達しており、失点数を7点に抑えている。これはセリエA最少の数字で、順位も2位まで上がってきた。
チャンピオンズリーグの方は格下のマッカビ・ハイファにまで敗れるなど良いところがないままグループステージ敗退となってしまったが、国内リーグの方はまだまだ優勝を狙える位置だ。今の堅守は信頼できる。
ウディネーゼ戦ではDFダニエレ・ルガーニが5試合ぶりに先発しているが、他にもブレーメル、フェデリコ・ガッティ、万能DFダニーロら渋く守備をこなす職人が揃っているのは強みだ。こちらも派手さはないが、とにかく安定している。
得点数はトップ4の中で最も少ない26ゴールと物足りないが、守備のおかげで勝ち点3を獲得する癖はついてきた。ここにMFポール・ポグバが復帰してくれば、攻撃のクオリティももう少し上がると予想できる。首位ナポリとは7ポイント差がついているが、ここから逆転のミラクルを起こせるか。