レオン&T・エルナンデスがいる左サイド頼りからの脱却も必要? 名将サッキ氏が古巣ミランにアドバイス

今季もこの2人の縦関係は良好 photo/Getty Images

さらなる進化も必要だ

昨季11年ぶりのセリエA制覇を成し遂げ、今季も2位で新年を迎えるなど、好調を維持しているミラン。かつてこのクラブを栄光に導いたアリゴ・サッキ氏は、現ミランの左サイドが強力であることを認めつつ、さらなる改善点を指摘している。
 
11勝3分2敗という成績で首位ナポリを勝ち点差5で追っているミラン。昨季にリーグ戦11ゴール10アシストを記録したFWラファエル・レオンは今季も変わらず相手守備陣の脅威となっており、すでにここまでで7ゴール4アシストを記録。左サイドバックのDFテオ・エルナンデスとのコンビも健在だ。
 
伊『MIlannews.it』によれば、ゾーン・プレスを開発したことでお馴染みの戦術家サッキ氏は現ミランの攻撃について言及。伊『Gazzetta dello Sport』のインタビューでこのように述べたようだ。
 
「ミランの左サイドにはテオ・エルナンデスとレオンという強力なペアがいて、調子が良ければ驚異的な活躍を見せる。しかし、チーム全体がコンパクトにまとまり、素早くゴールまで至ることが大切だ」
 
「ポゼッションは横方向ではなく、(縦に)素早く行わなければならない。そのためには、ミランの選手全員がスペースに動く必要がある。イタリアでは11人が同時に動くチームが非常に少ない。低い位置から素早いタッチで、守備が手薄なエリアを狙って攻撃し、相手の陣形を崩すんだ」
 
現在のミランはどうしても攻撃が左偏重であるため、サッキ氏に言うように、守備の手薄なところから攻めるという意識を高めることも大事だろう。
 
一方、サッキ氏は「重要なのはミランがますます自信を持ち、自分たちのやっていることを信じることだ」ともアドバイスを送っている。下手にバランスを崩すと一気に調子を落としてしまう可能性もあるため、今の状態を保ちつつチームをさらに進化させていくには、ステファノ・ピオリ監督の繊細なさじ加減が必要となりそうだ。

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