ジョゼップ・グアルディオラ好みのサッカーIQが高い若手登場といったところか。今季はプレミアリーグでも6試合に出場するなど徐々に出番を増やしているのがマンチェスター・シティDFリコ・ルイス(18)だ。
右のサイドバックを担当するルイスは世代別イングランド代表でもプレイしてきた逸材で、5日に行われたチェルシー戦にも途中出場。リーグ戦はこれで3試合連続の出場となり、グアルディオラが評価しているのは明らかだ。
比較されているのは、バイエルンでグアルディオラの指導を受けた元ドイツ代表DFフィリップ・ラームだ。
ラームはグアルディオラから中盤を任されるなど、サイドバックだけではない様々な役割をこなした。それを支えたのが高いサッカーIQで、バイエルンにおける頭脳となっていた。
現代はサイドバックにもゲームメイク力が求められる時代であり、ルイスが将来的にそうした選手へ育てば心強い。それこそバイエルンではジョシュア・キミッヒもグアルディオラに才能を評価され、複数ポジションを任されるなど様々な角度から育成されていた。その成果が今に繋がっており、18歳のルイスも楽しみな逸材ではある。
英『sky Sport』も将来的に中盤へポジションを移すかもしれないとルイスを評価しており、ポジショニングセンスも優れている。グアルディオラもルイスを『小さなラーム』と呼び、称賛する。
「自分のためにプレイする選手もいるが、彼にはチーム全体のプレイを改善する力がある。彼にはその能力があり、それは簡単なものではない。彼は我々にとって小さなフィリップ・ラームだ」
今のイングランドはサイドバック大国ではあるが、ルイスも将来のA代表プレイヤーとなれるか。グアルディオラ流の育成術が楽しみだ。