“1試合平均14.9本”のパス本数でも大丈夫 ボールタッチ少なくとも結果を出すハーランドの凄み

マンCの絶対的エースとなっているハーランド photo/Getty Images

チェルシー戦でのタッチ数が話題に

これもストライカーらしい数字と言えるのだろうか。マンチェスター・シティFWアーリング・ハーランドのボールタッチの少なさが話題を呼んでいる。

5日にプレミアリーグ第19節でチェルシーと対戦したマンCは、リヤド・マフレズのゴールで1-0の勝利を収めた。攻撃が自慢のマンCもチェルシーの守備を崩すのに苦労していたが、何とこのゲームでは前半20分時点で最前線に構えるハーランドのボールタッチ数がゼロだった(英『Daily Star』より)。

最終的にハーランドは31回のみのボールタッチでゲームを終えており、フル出場したことを考えると少ない数字だ。しかし、ハーランドの場合はこれがあまり問題にならない。チェルシー戦はゴールこそなかったが、それでも一瞬の動き出しでシュートまで繋げるシーンはあった。ボールに多く触れたがるアタッカーもいるだろうが、ハーランドにその考えはないのだろう。1回のタッチでもゴールを決められればと考える真のストライカータイプと言える。
今季の戦いを通しても、ハーランドは1試合平均のパス本数が14.9本に留まる。これはプレミアリーグでプレイするボーンマスのドミニク・ソランケ(15.2本)、アストン・ヴィラのオリー・ワトキンス(17本)、フラムのアレクサンダル・ミトロビッチ(20.6本)ら他クラブのFWと比較しても少ない。プレミアでトップとなる66.2%のポゼッション率を誇るマンCでプレイしていることを考えると、余計に少なく感じられる。

しかしSNS上では「ハーランドは20分でノータッチだったが、だからこそワールドクラスのストライカーだ」などと評価する意見もある。チェルシー戦でもチームで2番目に多い3本のシュートを放っており、前線に張っているハーランドの存在は相手DFへのプレッシャーとなる。

過去には偽9番とのアイディアも流行ったが、ハーランドは安易に中盤まで降りてくることはない。前線でどっしり構えているのも役割の1つで、実にストライカーらしいストライカーと言える(データは『WhoScored』より)。

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