トップ下の人材はそれなりにいるミラン
今季からミランでプレイしているものの、なかなか出番を得ることができていないMFヤシン・アドリ。半年でフランスに戻る可能性があるようだ。
パリ・サンジェルマンでプロデビューし、その後はジロンダン・ボルドーに在籍していたアドリ。2021年夏にミランへの完全移籍を果たしたが、昨季はミランからボルドーへのローン移籍という形でもう一年ボルドーに残ってプレイ。2022年夏からミランに合流した。
ステファノ・ピオリ監督は主に彼をトップ下で起用しているものの、そこにはMFブラヒム・ディアスやMFチャールズ・デ・ケテラエルなどがいる。場合によってはMFラデ・クルニッチがそこで起用されることもあり、アドリの公式戦出場数は4試合、先発出場は1試合のみとなっている。
仏『Le Quotidien du Sport』によれば、現在オリンピック・マルセイユとミランの間でアドリのローン移籍が検討されているという。買取オプションなしの無料ローン移籍が有力なようだ。
マルセイユはもともと、アタランタのMFルスラン・マリノフスキーとアンジェのMFアゼディン・ウナヒに目をつけていたようだが、アタランタはマリノフスキーの移籍金に2000万ユーロ(約28億円)を要求しており、ワールドカップで活躍したウナヒも価格が高騰しているという。そのためリーグ・アンでの実績もあり、金銭的負担も少なくて済みそうなアドリのローン移籍が候補にあがったということだろう。
22歳のアドリがベンチで多くの時間を費やしているのは非常にもったいなく、ミランとしても彼にできるだけ多くの試合経験を積ませたいはず。もしこのマルセイユ行きが実現するのであれば、ミラン復帰後にピオリ監督の信頼を掴みきれるほどの成長を期待したいところだ。