EURO2020での輝きをもう一度 ユーヴェはイタリアの才能キエーザをどう復活させるか

EURO後は怪我も続いているキエーザ photo/Getty Images

ユーヴェでは真の実力を発揮できていない

EURO2020王者ながら昨年のFIFAワールドカップ・カタール大会出場を逃してしまい、再び4年後への再建を目指してスタートを切ったイタリア代表。攻守両面で若手から中堅世代にかけて実力あるタレントは出てきているだけに、4年後こそはワールドカップへの切符を掴みたい。

中でも気になる選手の1人がユヴェントスFWフェデリコ・キエーザ(25)だ。

EURO2020では大会途中に代表監督ロベルト・マンチーニの信頼を掴み、決勝トーナメントでも大ブレイク。アズーリ攻撃の中心としてドリブルを仕掛け続け、優勝に大きく貢献した。ジャコモ・ラスパドーリやジャンルカ・スカマッカ、ウィルフリード・ニョントら楽しみなアタッカーは他にもいるが、EUROで優勝に貢献したキエーザこそ新生アズーリを引っ張る存在となるべきだ。
ただ、EURO2020制覇後は苦しい時間が続いている。まず1つの問題は大怪我が続いていることで、昨季はリーグ戦14試合、今季もまだ2試合しかプレイ出来ていない。結果論ではあるが、キエーザは昨年3月に行われた北マケドニア代表とのワールドカップ欧州予選・プレイオフも怪我で欠場している。仮にキエーザがこのゲームで起用できていれば、結果は変わっていたかもしれない。

さらにもう1つ気になるのは、ユヴェントスを指揮するマッシミリアーノ・アッレグリとの相性だ。イタリア代表では主軸になりつつあるが、アッレグリ体制のユヴェントスではベストポジションが定まっていないところがある。ウイングなのか、ウイングバックなのか、あるいはシャドーや2トップの一角として起用するのかなど、現段階ではユヴェントスで不動のアタッカーになれていない。

後半戦こそはキエーザに暴れてほしいところだが、EURO2020での輝きを取り戻せるのか。イタリアサッカー完全復活へカギを握る選手の1人だ。

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