400分のプレイタイムでドリブル成功数13回 三笘薫がプレミアリーグのドリブルキングになる可能性は?

プレミアリーグで徐々に頭角を現す三笘薫 photo/Getty Images

いつも期待させてくれる

FIFAワールドカップ・カタール大会の影響で中断されていたプレミアリーグはすでに再開されており、早くも各地で盛り上がりを見せている。

日本代表としてW杯に出場したブライトンの三笘薫は再開初戦となるサウサンプトン戦で先発を飾った。

今季からプレミアリーグのブライトンでプレイする三笘はシーズン序盤こそ、終盤から起用されるジョーカーとしての役割が主だったが、監督の交代もあって先発の機会が増えている。ロベルト・デ・ゼルビ監督は三笘を高く評価しており、9月からチームを率いているが、すでに3回三笘をプレミアで先発させている。
1-3で勝利したセインツ戦では三笘の攻撃力の高さが光っていた。まずは3分のシーンだ。左サイドバックのペルビス・エストゥピニャンのパスに三笘が抜け出し、ボックス内で相手に囲まれるも得意の足技でコースを作り、フィニッシュまで強引に持って行った。

データサイト『SofaScore』によると、三笘はこのシーンを含めてこの試合で4度のドリブルを成功させている。これは両チーム通じて最多の数字であり、ゴールやアシストがあればMOMに選ばれていてもおかしくない。

「チャールトン戦での拙さは過去のものとなり、サウサンプトン戦では常に脅威だった。サウサンプトンは彼のペースとトリックに対応できていなかった」

英『SussexLive』ではゴールを決めたアダム・ララーナと同じ8点の高評価を三笘は得ている。

三笘はここまで13回ドリブルを成功させている。リーグ全体で見ると36位と決して良い成績ではないが、伸びしろはかなり大きい。それはプレイタイムの少なさが影響している。リーグ戦ではここまで400分しかプレイしておらず、29回で2位となっているガブリエウ・マルティネッリ(1274分)の三分の一にも満たない。ここから多くの試合に先発してサウサンプトン戦のようにドリブル成功数を重ねていけば、シーズン終盤にはドリブル成功数の上位に三笘の名前があるはずだ。

プレミアリーグ初年度ながら恐ろしいスピードで新天地に適応している三笘。左サイドハーフはすでに定位置であり、今後の活躍に期待だ。

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