弟のピエールには負けられない ミランで活躍するDFピエール・カルルの兄に訪れたブレイクのとき

メンデスをマークするゲデオン・カルル(右) photo/Getty Images

25歳で迎える初のリーグ・アンの戦い

2020年夏にミランへ加入し、今や最終ラインの主力として評価を高めているDFピエール・カルル(22)。ミラン加入時は無名に近く、2年前の市場価値は僅か200万ユーロだった。それが今では3500万ユーロまで跳ね上がっており、ミランがリヨンのアカデミーからカルルを引き抜いたのは大正解だった。

フランスの世代別代表でも継続的にプレイしており、サイドバックとセンターバックの両方をこなせる点も魅力だ。それこそ4年後にはフランス代表の一員としてFIFAワールドカップを戦うことになるかもしれない。

そんなカルルには、3つ上の兄がいる。ピエールと同じくリヨンのアカデミーで育った兄ゲデオン・カルル(25)もまた、無名に近い選手だった。
先にブレイクしたのは弟のピエールの方だが、少し遅れてゲデオンにもスポットが当たり始めたのだ。

ゲデオンは2019年にリヨンを離れ、フランス2部のアジャクシオへ移籍。そこで3年を過ごしたゲデオンは弟のピエールと同じく守備的な右サイドバックとして経験を積み、昨季にはアジャクシオのリーグ・アン昇格に貢献した。

そのパフォーマンスが評価され、今夏にはリーグ・アンのロリアンへ移籍。そこでも主力を務めており、25歳にして初のリーグ・アンでゲデオンの評価がじわじわと上がってきているのだ。ミランで活躍する弟の姿に刺激を受けたところもあるはずで、ゲデオンも少し遅れてのブレイクだ。

市場価値はまだ400万ユーロとピエールには及ばないが、ロリアンからステップアップする可能性もゼロではないだろう。

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