日本の10番・南野拓実の“4年後”はどうなる W杯での挫折、リーグ・アンでの新戦力ワーストイレブンの厳しき現実

W杯ではPKを外してしまった南野 photo/Getty Images

再び日本の攻撃の主役へ

FIFAワールドカップ・カタール大会ではスタメンに入ることが出来ず、ベスト16のクロアチア戦ではPKキッカー1番手を担当して失敗するなど苦い思いを味わった日本代表FW南野拓実。グループステージ初戦のドイツ戦では左サイドからクロスを入れて堂安律のゴールに繋げるプレイがあったが、出場時間を考えても本人は納得していないだろう。日本の10番を背負い、攻撃の中心としてプレイする姿をイメージしていたはずだ。

とはいえ、南野はまだ27歳。4年後のFIFAワールドカップを31歳で迎えることになり、年齢的には次の大会こそ本番と考えることもできる。森保一監督が続投となれば、森保監督も長く一緒に戦ってきた南野の特長は頭に入っていることだろう。次の4年間へ再び南野が2列目の主役となることも十分に可能だ。

そのためにも、まずはクラブの方で結果を出したい。今季よりフランスのモナコでプレイしているが、ここまでリーグ戦9試合で1ゴール3アシストの成績に留まっており、スタメンを確保出来ているわけではない。
仏『Foot Mercato』はリーグ・アン再開を前に『期待はずれとなっている今夏の新戦力11人』と題した特集を組んでいるが、そのウイング部門に南野の名前が入ってしまっている。名門リヴァプールからやってきたこともあり、モナコ陣営の期待は大きかったはず。即戦力としての活躍が期待されていたが、前半戦はなかなかアピールできなかった。

「南野はザルツブルク、リヴァプールで見せたクオリティを発揮できていない。9試合で1ゴール3アシストと壊滅的ではないが、課せられた期待に比べるとパフォーマンスは不十分だ」

同メディアはこう伝えており、まずはモナコで定位置を確保したい。やはり選手にとって出場時間の確保は重要で、ザルツブルクを離れて以降の南野はプレイタイムを思うように増やせない日々が続いている。

2020年に移籍したリヴァプールでは、ライバルがあまりにも豪華すぎた。サディオ・マネやモハメド・サラーなどワールドクラスが揃っており、少々相手が悪かったとも言える。国内カップでは結果を残せていたが、カタール大会へ向けてリヴァプールとモナコで出番を増やせなかったのが痛かった。

ザルツブルクでのプレイからリヴァプールが獲得へ動いたように、ザルツブルク時代のパフォーマンスは高く評価されていた。その時のリズムを取り戻し、今度は5大リーグで結果を残したい。それをクリアできれば、日本代表での立ち位置も再び変わってくるはずだ。

苦しい結果となったカタール大会を経て日本の10番・南野はどう変わっていくのか。復活を懸けた後半戦が始まる。

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