メッシのアルゼンチンに欠かせぬ走り続けるサポート役 スカローニが“3179分”も起用してきたMFの存在

今大会走り続けているデ・パウル photo/Getty Images

毎試合足が痙攣するほど走り続けている

2018年8月にアルゼンチン代表の指揮官に就任したリオネル・スカローニ。エースのリオネル・メッシを中心としたチームを完成させ、FIFAワールドカップ・カタール大会ファイナルまでチームを導いてきた青年指揮官の評価は上がり続けている。

最も注目を集めるのはメッシだが、それをサポートする脇役も忘れてはならない。スカローニが就任当初より絶対の信頼を置いてきたのがアトレティコ・マドリード所属MFロドリゴ・デ・パウルである。

デ・パウルが本格的にブレイクしたのはイタリアのウディネーゼでプレイしていた頃で、2018-19シーズンにはセリエAで9ゴール7アシストを記録。数字が示す通り、攻撃面のテクニックや創造性で評価を高めてきた選手だ。
スカローニもその活躍を受け、2018年10月にデ・パウルを代表デビューさせた。もちろん今もテクニックは健在なのだが、アルゼンチン代表でのデ・パウルはとにかくハードワークの部分が目立つ。クラブでは攻撃的な位置でプレイすることも多かった選手だが、スカローニは早い段階からデ・パウルを中盤で起用してきた。

南米予選でも累積警告で欠場した1試合以外はすべてのゲームで先発起用しており、それは今回のカタール大会でも変わらない。毎試合足が痙攣するほど走り続けている姿が印象的で、メッシのサポート役として28歳のデ・パウルは欠かせない。

スペイン『MARCA』によると、今回のカタール大会開幕前の段階でスカローニはデ・パウルを3179分間起用してきた。これは現アルゼンチン代表メンバーの中では最長だという。

代表での数字は50試合に出場して2ゴール7アシストと寂しく映るが、その貢献度は数字以上のものがある。デ・パウルを中心に中盤を構成した判断も、スカローニ政権の大ヒットと言えそうだ。

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