まさか“20年”もW杯決勝Tで欧州勢に勝てないとは ブラジルと欧州勢の間にある見えない差

クロアチアに敗れたブラジルの選手たち photo/Getty Images

ネイマールはベスト4以上を経験せず終えるのか

ブラジル代表が2002年のFIFAワールドカップ・日韓大会を制してから20年。ワールドカップは欧州勢が支配するケースが続いており、欧州と南米の間には差がついてきたようにも思える。

ブラジルもその壁に苦しみ続けている。9日にはFIFAワールドカップ・カタール大会準々決勝でクロアチア代表にPK戦の末敗れたが、何と日韓大会以降は決勝トーナメントで欧州勢に1度も勝ったことがないのだ。

今大会もグループステージでは欧州のセルビアとスイスを撃破しているため、特別な苦手意識があるわけでもないだろう。しかし、なぜか決勝トーナメントに入ると勝てなくなる。
2006年大会はベスト8でフランス代表に0-1、2010年大会はベスト8でオランダ代表に1-2、2014年大会はベスト4でドイツ代表に1-7、2018年大会はベスト8でベルギー代表に1-2、そして今回は同じくベスト8でクロアチアだ。

同じ南米や北中米とのベスト16は問題なく勝てており、今大会もベスト16で韓国代表を4-1と粉砕。圧巻のパフォーマンスだったが、その攻撃陣はクロアチア戦で1得点に抑え込まれた。

2006年大会より敗北したゲームは1点以上奪えていないのが特長的で、決勝トーナメントから欧州勢がギアを上げてきているということだろうか。

30歳でカタール大会を迎えたFWネイマールは、今のところ4年後のFIFAワールドカップに出場する気がないという。ネイマールは2014年の準決勝・ドイツ戦を怪我で欠場していたため、このまま終わるならベスト8が個人の最高成績ということになる。ネイマールほどの選手がベスト4を1度も経験できないとは残酷だが、やはり欧州勢とは思った以上の差がついてしまっているのか。今大会もメンバーは超がつくほど豪華だったが、ベスト8の壁に阻まれてしまった。

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