三笘のドリブルを止める最大の脅威になる? ドイツに巨人DFズーレの右SB起用のアイディア

ドルトムントでサイドバックもこなすズーレ photo/Getty Images

見てみたいマッチアップではあるが……

日本代表がワールドカップ・カタール大会でドイツ、スペインから得点を奪うには、やはり個の力が欠かせない。中でもカギを握るのはFW三笘薫だ。

先発出場でなくとも、三笘は途中出場から流れを変えられる。左サイドからの仕掛けは今の森保ジャパンに欠かせない武器だ。

当然ここは対戦相手もスカウティングしてくると予想されるが、グループステージ初戦で対戦するドイツには厄介な選択肢が生まれつつある。
それはDFニクラス・ズーレの右サイドバック起用だ。ズーレはセンターバックを本職としてきた選手ではあるが、サイドバックにも対応できる。22日に行われたシュツットガルト戦では右サイドバックに入って1ゴール1アシストの活躍を披露するとともに、デュエルの勝率も70%を記録した。

このことから、独『Sport1』はドイツ代表のオプションとしてズーレの右サイドバック起用を検討すべきだと主張している。

195cmのサイズに加え、スピードもあるズーレはドリブラーにとって最悪の相手と言ってもいい。ドイツを指揮するハンジ・フリックはヨナス・ホフマンなど攻撃的な選手のサイドバック起用も試していたが、センターバックをこなせるほどの守備力を持つ選手をサイドバックに配するのも悪くない。守備の安定感は増すだろう。

思えば優勝した2014年のブラジル大会でも、ドイツは右に職人のフィリップ・ラーム、左にはセンターバックをこなすベネディクト・ヘーヴェデスを起用していた。ラームは攻撃もこなせる超万能サイドバックだが、ヘーヴェデスに期待されていたのは守備だ。こうした起用法も悪くない。

ズーレVS三笘の対決も見てみたいが、このマッチアップはそう簡単にはいかないだろう。さすがの三笘とて苦労する可能性があり、ワールドカップ前にズーレの右サイドバック起用が当たったのは嫌な兆候と言える。

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