ジェズスは大成功?スターリングは…… チェルシーで“約2か月間”得点から遠ざかるFWの今

チェルシーで苦しむラヒーム・スターリング photo/Getty images

クラブでも代表でも立ち位置が怪しくなっている

マンチェスター・シティを離れ、アーセナルへ向かったガブリエウ・ジェズス。移籍後からミケル・アルテタのチームの中心人物として輝いており、リーグ戦では5ゴール3アシストを記録している。シティ時代は絶対的なストライカーとはなれなかったが、今のアーセナルには欠かせない大黒柱となっている。

同時期にシティを離れたラヒーム・スターリングは同じくプレミアリーグのチェルシーへ向かった。移籍金は5000万ポンドで、移籍理由について出場機会を求めたとされている。

スターリングといえば長くシティの前線でスタメンを張っており、リーグ優勝を果たした17-18シーズンから昨季まで継続して二桁得点を記録している。19-20シーズンには20ゴールに到達しており、得点源としての活躍が期待できる。
しかし新天地のチェルシーでは思うような活躍ができていない。プレミアリーグでは10試合で3ゴール、チーム内得点王とさすがの数字を残しているが、最後のリーグ戦でゴールを決めたのは、8月終盤のプレミア第5節サウサンプトン戦までさかのぼる。具体的な数字にすると約2か月前の話であり、当時はまだトーマス・トゥヘル政権だった。

英『Daily Mail』では「どこでスターリングは失敗してしまったのか」と題しリーグ戦では約2か月間ゴールを決められていないスターリングにスポットライトを当てており、イングランド代表での地位も危なくなってしまうのではと心配している。

イングランド代表は基本的に前線の形は3トップであり、スターリングが起用されるのであれば両サイドのウイングかシャドーだ。しかし今季このポジションを務めるライバルはみな好調であり、シティのフィル・フォーデン、アーセナルのブカヨ・サカがそうだ。フォーデンは6ゴール3アシスト、サカは4ゴール4アシストを記録している。現時点でのコンディションで先発を選ぶなら確実にスターリングは外れることになる。

「彼はいくつかのポジションでプレイできる柔軟性、能力、クオリティを持っている。だから正しいバランスを見つけ、解決策を見出したい。彼は多くのポジションで我々を助けてくれるんだ」

チェルシーの新指揮官であるグレアム・ポッターはスターリングのユーティリティ性に注目している。シティ時代は3トップならどこでも起用されており、チェルシーではウイングバック起用が増えてきた。1-2で勝利したレッドブル・ザルツブルク戦では左WBとして先発している。

スターリングは昨季から不調に陥っており、ポッターは最適な起用法を見つけようと模索しているようだ。ワールドカップ・カタール大会まであまり時間はないが、このポッターの試みが今後のスターリングを良い方向に変えることになるのだろうか。

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