D・シルバ負傷で苦しいレアル・ソシエダの台所事情 “10月全試合出場中”タフネス見せる久保建英の高まる需要

レアル・ソシエダで重宝されている久保建英 photo/Getty images

もはや久保なしではラ・レアルの前線は回らない

日本代表の久保建英が所属するレアル・ソシエダは開幕から好調を維持しており、リーグ戦では11試合終えて7勝1分3敗勝ち点22で、3位アトレティコ・マドリードと1ポイント差の4位につけている。ELではグループステージで全勝しており、初戦ではマンチェスター・ユナイテッドも破った。

そんなラ・レアルだが、続出する怪我人に悩まされている。1-0で破れたバリャドリード戦ではFWウマル・サディク、FWモハメド・アリ・チョー、FWミケル・オヤルサバル、FWアレクサンデル・セルロートが起用できなかった。セルロートは発熱での欠場であり、28日のELオモニア戦で復帰できる可能性が高いが、他の3人はいつ戦列に戻れるのか。オヤルサバルは長期離脱から戻っており、トレーニングには復帰しているが、メンバー入りにはまだ時間がかかりそうだ。

西『MUNDO DEPORTIVO』によると、攻撃の要であるダビド・シルバが負傷してしまったようだ。先日のバリャドリード戦で右足を負傷し、今後数試合を欠場することになるという。ワールドカップ・カタール大会までにEL含め計5試合予定されているが、復帰できるか分からないとされている。
シルバの欠場はラ・レアルにとってかなりの痛手となる。ここまでゴールこそないシルバだが、攻撃面では時間を作るキープ力が光っており、敵陣深い位置でもボールロストしないシルバは貴重な存在だ。36歳となった今でも重宝されており、リーグ戦はこれまで全試合に出場している。

代役は久保だろう。これまでは前線2トップでの起用が多いが、ヘタフェ戦では久保がトップ下としてシルバの代わりに先発している。2トップはセルロートが復帰すればカルロス・フェルナンデスと組むことができ、バリャドリード戦で起用されたMFパブロ・マリンのような若手が今後は積極的に起用されることになるか。

気になるのは久保の疲労だ。10月のゲームはここまで全試合に出場しており、そこでシルバ離脱となればそのしわ寄せは久保に行く。怪我の少ない選手であり、監督としては重宝することになるが、W杯前の怪我は避けたいところだ。

前線の台所事情が苦しいラ・レアル。それでもW杯までは過密日程が続くことになっており、どうやってやり繰りするのだろうか。

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