“夢の舞台”オールド・トラッフォードで12セーブの大活躍 解説者は「キャリアを変えることになる」とオモニアGKの飛躍に期待

マンチェスター・ユナイテッド戦で素晴らしいパフォーマンスを披露したフランシス・ウゾホ photo/Getty images

これからどのような人生が待っているのか

今季はELを舞台に戦っているマンチェスター・ユナイテッド。グループステージはレアル・ソシエダ、シェリフ、オモニアと同組のグループEとなっており、4試合終えて3勝1敗勝ち点9でラ・レアルに次ぐ2位にいる。

14日に行われたホームでのオモニア戦を1-0で勝利したユナイテッドだが、フルタイムでのボール支配率は78%。総シュート数34本、枠内シュート13本と攻めに攻める試合だった。多くのスタッツでオモニアを上回っており、ビッグチャンスは7回もあった。しかしゴールが決まったのは、後半アディショナルタイムとギリギリであり、スコット・マクトミネイが決勝点を挙げなければ勝ち点3を逃した可能性がある。

そんなユナイテッドの前に立ちはだかったのが、オモニアのGKであるフランシス・ウゾホ(23)である。
スペインのデポルティーボでプロとなり、その後オモニアが所属するキプロスリーグにやってきたウゾホ。ナイジェリアのフル代表歴はあるがオモニアでは正守護神ではなく、控えGKとしてチームに貢献している。今季のELではユナイテッド戦が2試合目であり、初戦のシェリフ戦では0-3で敗れている。

この日ウゾホが主役となったのはそのセービングスキルだ。計13本の枠内シュートを受けたが、失点はわずかに1であり、12セーブを記録している。しかもそのうち9本はボックス内から放たれたものであり、ウゾホの身体能力の高さが光った。

「ここ(オールド・トラッフォード)でプレイすることは簡単なことじゃない。長い間ここでプレイすることが夢だった。抽選会を見た時、ここでプレイしたいと思ったしその機会を得た。間違いなくこれまでで最高のプレイだと思う。チームメイトのことも誇りに思うよ、一人でできる仕事じゃないからね」

試合後『BT Sport』のインタビューを受けたウゾホはユナイテッドのホームスタジアムであるオールド・トラッフォードでプレイすることが夢だったと語っている。14日のゲームではその夢をかなえ、さらには素晴らしいパフォーマンスで赤い悪魔を苦しめた。

同メディアで解説を務めるオーウェン・ハーグリーブス氏はこの一戦がウゾホの「キャリアを変えることになる」と主張している。実際に12セーブとスタッツは素晴らしく、マクトミネイのシュートを止めていれば引き分けで終わっていた可能性は高い。

超人的な反応とセービングを見せ、ユナイテッドを苦しめたウゾホ。一躍、時の人となっており、今後の活躍に期待だ(データは『SofaScore』より)。

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