W杯開催国カタールの実力は読めない 同組セネガルのエース・マネの警戒「彼らはアジア王者」

ホスト国としてW杯を戦うカタール photo/Getty Images

A組はセネガルとオランダ優位と見られる

20年前の2002年に行われたワールドカップ日韓大会でサプライズチームの1つとなったのがセネガル代表だ。ベスト8まで勝ち進んだ当時のセネガルには勢いがあり、1つのフィーバーを巻き起こした。

その記録を破れるだろうか。セネガルは前回大会に続き、今年も厳しいアフリカ予選を勝ち抜いてカタールの地へとやってくる。

カタールはグループAでオランダ代表、エクアドル代表、そして開催国のカタール代表と同じグループAに入っており、このグループはオランダとセネガルの突破を予想する声が多い。今のセネガルもバイエルンFWサディオ・マネを中心にタレントが揃っており、十分にベスト8を狙える陣容だ。
ただ、チームを引っ張るマネは楽観視していない。不気味なのは開催国カタールか。強烈なホームサポーターの後押しがあるのは間違いなく、どういう展開になるか読みづらい。またセネガルは初戦でオランダと対戦するため、ここで黒星発進となればチームの雰囲気が悪くなる可能性も考えられる。

最低でもオランダとは引き分け、その後の第2戦のカタール、第3戦のエクアドル戦で白星をゲットするのが理想のシナリオか。カタールとエクアドルから勝ち点を奪うのは絶対のミッションとなりそうだが、マネはエクアドルとカタールも危険なチームと警戒する。

「オランダはFIFAランクでも高い位置にいて、ワールドカップでの実績もある。でもエクアドルとカタールも過小評価してはいけない。エクアドルは南米予選を突破しているし、ホームでのカタールは厳しい戦いになるだろう。彼らはアジア王者でもある。グループステージは用心深く、集中し、1試合ずつこなす必要があるよ」

「2002年の世代は僕たちのロールモデルでもある。その世代はセネガルのサッカーを世界地図に載せた。ただ、記録は破られるためにあるからね。僕たちは自分たちの強みを理解しているし、全力を尽くすよ」(カタール『Gulf Tmes』より)。

今大会のアフリカ勢で最も期待できると評判なのがセネガルで、前回大会の悔しさを晴らしたい。特に現アフリカサッカー界でも1、2の才能であるマネは要注目だが、開催国のカタールを退けられるのか。ホームで戦うカタールは未知数なところも多い不気味な相手だ。

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