レアルは“ベンゼマ抜き”でも戦える集団になってきた 穴感じさせない白い巨人の凄さ

リーガ首位を守るレアル photo/Getty Images

凄まじい若手の成長

セルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランの穴はダビド・アラバとエデル・ミリトンで埋め、カゼミロの穴はオーレリアン・チュアメニで埋めるなど、最近のレアル・マドリードは世代交代もスムーズだ。

では、FWカリム・ベンゼマの穴はどう埋めていくのか。昨季チームを欧州王者へ導く立役者となったベンゼマも34歳と大ベテランの領域に入っており、いずれはパフォーマンスレベルが落ちる。ベンゼマを欠いた中でどう戦っていくかは今後の課題と言えよう。

そしてその答えはすでに見えてきている。昨季はフル稼働したベンゼマだが、今季は序盤から筋肉系の故障で離脱。チームはベンゼマ抜きでの戦いを強いられることになった。
スペイン『as』も「ベンゼマを欠いての戦いに慣れる必要がある」と取り上げているが、その問題を解決するのがFWロドリゴ・ゴエスだ。

ベンゼマは9月11日のマジョルカ戦、続くアトレティコ・マドリード戦を怪我で欠場し、今月8日のヘタフェ戦もメンバーから外れた。しかし今のレアルにはヴィニシウス・ジュニオール、フェデリコ・バルベルデ、そしてロドリゴと若いトリオが前線に構えている。このトリオが上手く機能しており、ライバルのアトレティコにもベンゼマを欠きながら2-1で勝利を収めている。

ロドリゴはベンゼマの後継者候補に名乗りを上げることになり、ヴィニシウスとともに若きブラジル人コンビが攻撃の顔になってきている。ベンゼマを欠いた状況でもある程度戦えることを序盤のうちに確認できたのは大きい。

現在もリーガ・エスパニョーラでは首位に立っており、カルロ・アンチェロッティ率いるレアルはあらゆることがスムーズに進んでいる。

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