メッシをも超えるチャンスメイク数NO.1 “仏2部”から上がってきた遅咲きのオランダ人MFがいた

ボルドーで才能花開いたファン・デン・ブーメン photo/Getty Images

昨季も仏2部で話題を呼んでいたチャンスメイカー

パリ・サンジェルマンの誇る前線トリオMNMのおかげでなかなか話題にならないが、今季フランスのリーグ・アンでチャンスメイクを連発している選手がいる。

FWオナイウ阿道も所属する昇格組のトゥールーズでプレイするオランダ人セントラルMFブランコ・ファン・デン・ブーメンだ。

昨季フランス2部のリーグ・ドゥを制したトゥールーズにおいて、27歳のオランダ人MFファン・デン・ブーメンは常にチームの心臓だった。昨季2部では12ゴール21アシストと見事な成績を収めており、昨季から注目を集める存在ではあった。
リーグ・アンでどれだけ戦えるかが注目されてきたが、ここまでは期待通りだ。ファン・デン・ブーメンはリーグ戦9試合を消化した段階で29回のチャンスメイクを記録しており、これはパリのリオネル・メッシをも抑えてリーグトップの数字となっている(2位はレンヌのバンジャマン・ブリジョーで27回、メッシは3位で25回)。

ファン・デン・ブーメンはオランダの名門アヤックスの下部組織から出てきたタレントだが、トップチームでは活躍できなかった。2014年にFCアイントホーフェンへ移籍したところからヘーレンフェーン、ヴィレム、デ・フラーフスハップとオランダ国内のクラブを渡り歩き、2020年にトゥールーズと契約。初の国外挑戦へ踏み切った。

この判断は当たった。当時の市場価値は55万ユーロだったが、今では10倍以上の700万ユーロまで急上昇。フランスの地でやや遅めのブレイクを果たすことになった。

ファン・デン・ブーメンは世代別オランダ代表でのプレイ経験はあるものの、A代表には入ったことがない。実力者が揃うオランダ代表に割って入るのは難しいかもしれないが、さすがは育成の名門アヤックスから出てきた逸材といったイメージだ。ファン・デン・ブーメンも能力は高い。

チームの方は点取り屋のリース・ヒーリーが長期離脱する苦しい状況だが、何とか12位にはつけている。ひとまずの目標は1部残留にあり、それにはファン・デン・ブーメンの創造性が欠かせない(データは『WhoScored』より)。

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