“ペペの後継者”にピッタリ? レアルの暴れん坊DFに憧れてきたリュディガー抜群の身体能力

レアルに加わったリュディガー photo/Getty Images

今のレアルには3枚の優秀なセンターバックが揃う

カルロ・アンチェロッティの下で2013-14シーズンのチャンピオンズリーグを制した時、レアル・マドリードにはワールドクラスのセンターバックが3枚揃っていた。セルヒオ・ラモス、ペペ、伸び盛りだったラファエル・ヴァランだ。

あれから約10年。今のレアルにも同じくダビド・アラバ、エデル・ミリトン、そして今夏加わったアントニオ・リュディガーと充実の3枚が揃っている。アラバとリュディガーはサイドバックに回すこともでき、今のレアルは最終ラインのローテーションもかなり柔軟だ。

このローテーションを実現するうえでリュディガーを獲得できたのは大きい。スピード、高さなど対人戦には滅法強く、時にはドリブルで強引にボールを運ぶこともある。その姿は、どこか若い頃のペペを思わせるところもある。
何より、若い頃のリュディガーはペペに憧れてきたのだ。独『Sport1』にて、リュディガーはレアルでプレイしていた頃のペペを参考にしてきたと語っている。

「マドリーにいた頃のペペは僕のお手本であり、常に彼のようになりたかった。よく動画を見たし、当時の若かった僕はペペ同様にタフな選手だと周囲に証明したがっていたね。ペペは単にデュエルに強いだけでなく、ゲームを読む力もあった。ピッチ外での彼はとても落ち着いた人だったと聞いている。ユニフォームをもらうために1時間も待ったのは彼だけだ。ペペ、ラモス、チアゴ・シウバのユニフォームを持っているのは誇りであり、3人とも真のレジェンドだよ」

ペペは荒いプレイもあったが、非常にクレバーなセンターバックでもある。リュディガーと同じく身体能力が高く、対人戦にも強い。全盛期のラモスとペペのコンビは闘争心剥き出しの守備で相手を抑えており、モウリーニョ流とも相性が良かった。

リュディガーのプレイを見ていると、確かにペペと似たところも感じさせる。同じく対人戦に強さを発揮するようになってきたミリトン、何でもこなせる万能型のアラバと、今のレアルもセンターバックはかなり充実している。約10年の時を経て揃った3枚看板のセンターバックを軸に、レアルは今季もリーガ・エスパニョーラとチャンピオンズリーグのタイトルを狙う。

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