CBの序列“ごぼう抜き”でディアスと並び1番手に? 移籍金約24億円レベルに収まらないアカンジのデビュー戦

素晴らしいパフォーマンスでチームメイト、指揮官、サポーターの心を掴んだマヌエル・アカンジ photo/Getty images

頼れる守備者がやってきた

セビージャ対マンチェスター・シティのCLグループステージ初戦が行われ、0-4とシティの快勝となった。

攻撃陣はいつも通り躍動した。4日のアストン・ヴィラ戦では1ゴールのみに終わったが、セビージャ戦ではアーリング・ハーランドが2ゴールと決定力の高さを見せており、相手を圧倒している。

守備陣は珍しいメンバー構成だった。右からジョアン・カンセロ、マヌエル・アカンジ、ルベン・ディアス、セルヒオ・ゴメスとなっており、最終ライン4人中2人が新加入選手と、今後に向けたテスト要素が強い配置になっている。
それでも問題なくセビージャを完封して見せた。枠内シュートは1本に抑えており、ビッグチャンスは1度も作らせていない。

とくに素晴らしかったのはアカンジか。ボルシア・ドルトムントからやってきたスイス代表DFで、今夏の移籍市場最終日にシティに加わったばかりの選手だ。それでもこのセビージャ戦でシティデビューを飾ると、先発フル出場を果たす。クリーンシートに貢献し、3回のクリアに、1度のインターセプトを成功させ、パス成功率は90%と非常に高い数字を記録。攻撃面で違いを見せるキーパスも2本供給しており、シティが求める攻撃面でも守備面でも安定感を生み出せるCBとして勝利に貢献した。

「彼は本当に上手くやった。集中力、注意力、アイメリック(ラポルト)に非常に似た資質を持っている。彼はパスでラインを破ることができ、スペースをよく見ている。私はとても満足している」

英『Manchester Evening News』にて指揮官であるジョゼップ・グアルディオラが新加入アカンジのパフォーマンスを称賛している。ビルドアップ面ではラポルトのような上手さがあるともしており、頼れる守備者がやってきた。

前所属クラブとの契約が残り1年とはいえアカンジレベルのCBを1750万ユーロ(日本円にして約24億円)で獲得できたのは非常に大きい。パフォーマンスレベルはジョン・ストーンズやネイサン・アケとそん色ないレベルにあり、怪我での離脱がなければペップからの信頼も得るだろう。

セビージャに勝利し、週末のトッテナム戦に向かうシティ。スパーズは近年苦手にしている相手であり、このゲームでもアカンジは起用されるのだろうか(データは『SofaScore』より)。

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