前線の層が厚いトッテナム
今夏からトッテナムの一員となったブラジル代表FWリシャルリソン。リーグ開幕から4試合を終えた現時点で、まだスタメン出場の機会は与えられていないものの、アントニオ・コンテ監督はその可能性について言及している。
5000万ポンド(約81億円)+ボーナス1000万ポンド(約16億円)と見込まれる移籍金で、エヴァートンから加入したリシャルリソン。トッテナムデビューとなったチェルシー戦では、途中出場から流れを呼び込み、チームの勝ち点1獲得に貢献している。
そして、直近のノッティンガム・フォレスト戦では途中出場から結果を残した。右足アウトサイドの見事なクロスでFWハリー・ケインのゴールをアシストし、2-0の勝利をもたらした。
新天地でも試合を重ねるごとに存在感を増しているリシャルリソン。英『Football London』によれば、コンテ監督はウェストハム戦を前にした記者会見にて、このようなコメントを残したようだ。
「彼は20分、30分とプレイするたびに、とても良いパフォーマンスを見せている。今後の試合で、間違いなく彼を先発で見ることができるだろう」
「リッチー(リシャルリソン)について、我々は本当にハッピーだよ。大いにチームを助けてくれる。特に前線に良いアクセントを与えてくれる選手だ。今までのトッテナムには、ハリー(・ケイン)やソニー(ソン・フンミン)に次ぐ、このレベルの選手はいなかった。今、我々は本当に良い選手を抱えているし、彼はトッテナムでキャリア最高の時を迎えている。自らの才能を見せつけているよ」
「(ウェストハム戦で先発するのかどうかについて)いいや、そうは言っていない。おそらく近いうちに、リシャルリソンを先発で見ることができるだろうと私は言ったんだ。ウェストハムやフラム、マルセイユといったチームと対戦する時にね。私はその時に決断を下す必要がある」
トッテナムの前線は、FWハリー・ケイン、FWソン・フンミン、FWデヤン・クルゼフスキの3人が鉄板となっているが、開幕から4ゴールのケインや1ゴール2アシストのクルゼフスキに対し、昨季プレミア得点王のソンは開幕戦に記録した1アシストのみとなっている。まだたった4試合を終えただけであり、恐らくソンもそのうち復調するはずだが、今ならリシャルリソンが付け入る隙もあるだろう。果たしてコンテ監督はどの試合で決断を下すのか。