ヤングなアメリカ代表の実力は如何程のものなのか。それを試す場となるのが1カ月後の9月24日に予定されている日本代表VSアメリカ代表のテストマッチだ。
アメリカはワールドカップ・カタール大会にてイングランド、イラン、ウェールズと同じグループBに入っており、本命イングランド&不気味な3チームといった印象だ。どのチームにも決勝トーナメントを狙うだけの力がある。
中でも楽しみなのが5大リーグでプレイする若いタレントを多数抱えているアメリカだ。現在バレンシアでプレイする19歳のMFユヌス・ムサは、アメリカ代表がワールドカップで世界を驚かせることができると自信を口にする。
「この若いチームでワールドカップへ向かえるのは大きなことだよ。トップクオリティの選手が多くいて、僕たちはどのチームも恐れていない。1試合ずつ戦い、ベストを尽くすよ。僕たちはカタールでサプライズを起こせる。この2年間は携帯の待ち受けをワールドカップのトロフィーにしてきたんだ。常にこれが僕のモチベーションだったからね」(スペイン『MARCA』より)。
ややセンターバックには不安もあるが、セルティックで古橋らとチームメイトのキャメロン・カッター・ヴィッカース、サイドバックではバルセロナ所属のセルジーニョ・デスト、板倉滉とボルシアMGでチームメイトになっている19歳のジョー・スカリー。
中盤はムサに加え、ユヴェントスのウェストン・マッケニー(23)、リーズ・ユナイテッドのタイラー・アダムス(23)、同じくリーズの攻撃的MFブレンデン・アーロンソン(21)、コンディションさえ戻れば才能はピカイチのドルトムントMFジョバンニ・レイナ(19)、バイエルンの下部組織で育ち、スコットランドのレンジャーズにレンタル移籍している20歳のマリク・ティルマンも今年に入ってアメリカ代表を選択した。
前線ではリーダーのチェルシーFWクリスティアン・プリシッチ(23)、昨季トルコ国内リーグで14ゴールを挙げたアンタルヤスポル所属のハジ・ライト(24)、国内のFCダラスで売り出し中のヘスス・フェレイラ(21)、リベリアの怪人ジョージ・ウェアの息子としても有名なリール所属FWティモシー・ウェア(22)、今夏移籍したドイツのウニオン・ベルリンでブレイクしている昨季スイス国内リーグ得点王FWジョルダン・シエバチュ(26)など、かなりのタレント軍団だ。
若手が多いゆえの経験不足は気になるポイントだが、こういうチームは一度勢いに乗ると手がつけられない。当然9月のテストマッチから良い感触を求めているはずで、日本を倒しにくるだろう。これだけのタレントを抱えたチームとの対戦は日本にとっても貴重なテストになり、ワールドカップ本番を前にかなり楽しみな一戦だ。