マンUがリヴァプール戦で見せた“走力”の向上 スプリント回数は前節から2倍以上に

決勝点を決めたラッシュフォード photo/Getty Images

走り負けていた前節・ブレントフォード戦

ブレントフォード戦で喫した4-0の大敗から一転、強豪リヴァプールを相手に2-1の勝利をもぎとったマンチェスター・ユナイテッド。ブレントフォード戦では、その走行距離の少なさも話題となっていたが、リヴァプール戦ではその部分が改善されていたようだ。

本来オフの予定だったブレントフォード戦の翌日に、選手たちを練習場へ呼び出したことが報じられているエリック・テン・ハーグ監督。マンUはこの試合、ブレントフォードに比べて総走行距離が計8.5マイル(約13.7km)少なかったようで、選手たちはその8.5マイル分を走ることになったようだ。

その罰走に効果があったのかどうかは定かではないが、続くリヴァプール戦では気迫のこもったプレイが散見されたマンU。大方の予想を覆し、勝ち点3を奪うことに成功した。

英『Daily Mail』によれば、リヴァプール戦のマンUは、ブレントフォード戦と比べ、走行距離が約18km増えていた模様。前節が95.6kmだったのに対し、今節は113.8kmを記録したようだ。

さらに、スプリント回数も増えていたようで、65回が155回へと増加。2倍以上の数字を残している。

ところが他のデータを見てみると、パス本数はブレントフォード戦の525本から273本へと大幅に低下。それに伴い、ポゼッション率も67%から30%へと減少しており、リヴァプールに主導権を握られていたことがよくわかる。

つまり、相手にボールを持たれた状態でのランニングやスプリントが、リヴァプール戦は格段に多かったわけで、DFリサンドロ・マルティネスとDFラファエル・ヴァランの両センターバックが足を攣っていたことにも納得がいく。

ボール保持時に比べると、非保持時の走りは精神的にきついことも多いが、マンUの選手たちは今回それを見事にやり遂げており、カウンターからゴールも奪った。彼らの勝利への強い執念が、結果を呼び寄せたと言っていいだろう。

この1週間でテン・ハーグ監督はチームをどのように変えたのか。今回のような気持ちの入ったプレイ、走行距離の多さが一過性でなければ、ポゼッションとカウンターのどちらを志向しようとも、マンUはここから勝ち星を重ねていくことができるはずだ(データは『SofaScore』より)。

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