昇格組が移籍市場に“235億円”を投下するサプライズ ノッティンガム・フォレストはなぜここまでの額を使えるのか

エヴァートン戦でさっそくピッチに立ったモーガン・ギブス・ホワイト photo/Getty images

驚きの数字だ

CLの前身の大会であるUEFAチャンピオンズカップを過去に2度制すなど、イングランドの強豪として知られるノッティンガム・フォレスト。しかしその後は下位リーグでの戦いを強いられており、ようやく今季イングランドのトップカテゴリーであるプレミアリーグに戻ってきた。実に24年ぶりのことであり、今季注目のクラブとして挙げられている。

ここまで3試合を戦っているが、成績は1勝1分1敗とまずまずなスタートを切っている。2節では昨季7位のウェストハムを打ち破っており、強さを見せた。

今季のノッティンガム・フォレストで注目すべきポイントは大型補強だろう。先日ウルブズからモーガン・ギブス・ホワイトを獲得しており、移籍金は2500万ポンドに最大1750万ポンドのボーナスが付く総額4250万ポンド(日本円にして約68億円)だ。
ギブス・ホワイトは今夏16人目の新加入選手となる。すでにジェシー・リンガードやディーン・ヘンダーソン、タイウォ・アウォニイらを加えており、昇格した際のチームとは大きくメンバーが変わっている。面白いのはノッティンガム・フォレストがまだ補強するつもりであり、リヨンのフセム・アワールが候補に挙げられている。すでに1億4550万ポンド(日本円にして約235億円)を移籍市場に投下しており、この夏にノッティンガム・フォレストの数字を越えているのはチェルシーだけだという。

ここで気になるのはノッティンガム・フォレストの今後だ。移籍市場での動きにはファイナンシャル・フェアプレイ(FFP)が絡んでくるが、大丈夫なのか。

英『The Athletic』によるとプレミアリーグへ昇格することで受け取れる高額な放映権料と降格した際の保証であるパラシュートペイメントを考えれば1億7000万ポンドほどの収入が見込めるという。またプレミアに昇格したことで新たなスポンサーとの契約が進んでおり、さらに資金が増えてFFPに引っかかる心配はないようだ。

英『THE SPORTSMAN』によるとノッティンガム・フォレストのように昇格クラブが大型補強を行うのは珍しい話ではないという。実際にフラムやQPRは昇格年度に大きく動き、フラムは18-19シーズンに現エースのアレクサンダル・ミトロビッチや現ナポリのザンボ・アンギサらを獲得して約1億500万ポンドを使っている。しかしプレミアで生き残ることはできず、翌シーズンは2部に降格している。

同紙では「ノッティンガム・フォレストはフラムやQPRと同じ賭けに出た」と過去の出来事を紹介しているが、このような大型補強を行わなければプレミアで生き残ることは難しいのだろう。昨季はノリッジ、ワトフォード、ブレントフォードが昇格したが、残留したのはブレントフォードのみだ。チャンピオンシップとプレミアの格差は年々広がっており、その差を埋めるためにもノッティンガム・フォレストの大型補強は必要だったといえる。

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