ツィエク、アントニーと右WGの教え子を狙うテン・ハーグ
チェルシーで絶対的な存在にはなれておらず、今夏の去就が注目されているFWハキム・ツィエク。マンチェスター・ユナイテッドの新指揮官、エリック・テン・ハーグ監督は彼を自らのチームに迎え入れたいと考えているようだ。
ツィエクは2020-21シーズンからチェルシーの一員に加わり、すでに2シーズン在籍。ところが、チェルシー1年目のリーグ戦先発出場数は15試合であり、昨季はさらに減って14試合と、アヤックス時代から大きくプレイタイムを減らしている。
そのような状況を踏まえ、今夏は右ウイングやトップ下を補強したいミランが、ツィエクの獲得に関心を寄せている。しかし、彼らは前線の多くのポジションを担うことができるFWチャールズ・デ・ケテラエルをクラブ・ブルージュから獲得したばかり。それでもまだツィエクを追っているのかは気になるところだ。
その一方、フランスを拠点とする著名なジャーナリスト、ナビル・ジェリット氏は自身のSNSで、マンUのテン・ハーグ監督がツィエクとの契約を望んでいると投稿している。しかし、ツィエクの獲得に懐疑的な人物もクラブ内にはいるようで、現状は移籍の可能性が閉ざされているという。
ツィエクはアヤックス時代にテン・ハーグ監督の下でプレイしており、リーグ優勝やチャンピオンズリーグでのベスト4到達を共に味わった仲。英『Daily Mail』は、テン・ハーグ監督がプレミアリーグで彼を最大限活用できると確信しているようだ、と伝えている。
さらに同メディアによれば、チェルシーはツィエクを840万ポンド(1000万ユーロ/14億円)でミランに放出する可能性があるようで、マンUもこれに近い金額で彼を獲得できるはず。マンUはアヤックスのFWアントニー・マテウスの獲得を目論んでいるが、設定されている移籍金は8000万ユーロ(109億円)と言われており、ツィエクに切り替えれば、資金は大きく節約できる。
テン・ハーグ監督は、プレシーズンマッチでFWジェイドン・サンチョやFWマーカス・ラッシュフォードをウイングとしてメインに起用しているが、ツィエクなら彼らの間に割って入ることも十分可能だろう。移籍金の安さだけでなく、プレミアリーグに慣れているという点でもアントニーよりツィエクに分があるが、果たしてマンUはどう動くのか。