“4年ぶり”に上昇した市場価値 トルコで18ゴールを挙げた悪童FWをもう一度5大リーグで見たい

トルコで好調だったバロテッリ photo/Getty Images

昨季は才能を存分に発揮

波が激しすぎる選手ではあるが、実力は高い。FWマリオ・バロテッリは実に評価の難しい選手だ。

ここ2、3年はかなり評価を落とすことになり、2019年にイタリアのブレシアへ向かったあたりからは苦しい時間が続いた。2021年にはイタリア・セリエBのモンツァへ移籍したが、ここでも思ったほどの結果は残せず。

しかし、その後移籍したトルコのアダナ・デミルスポルでは久しぶりに爆発。昨季は国内リーグで18ゴールを奪っており、これはカスムパシャのFWウムト・ボソクが決めた20ゴールに次いでリーグ2位の数字だ。
その活躍もあってか、2018年ぶりに市場評価額が上昇することになった。フランスのニースでプレイしていた2018年夏の段階では2400万ユーロもの市場評価額がつけられていたのだが、2019年12月には1000万ユーロまで急降下。モンツァ在籍時はさらに下がって150万ユーロとなっていたのだが、昨季の活躍もあって280万ユーロへ上昇している。

残念ながらイタリア代表はワールドカップ・カタール大会出場を逃したが、今年のワールドカップ欧州予選プレイオフにはバロテッリを招集すべきかといった議論もあった。そのレベルまでバロテッリがパフォーマンスを上げていたのは事実で、この調子を新シーズンも維持できるなら面白い。

31歳という年齢を考えればもう少しトップパフォーマンスを維持できるはずで、5大リーグでももう一度見たい選手だ。上手くいけばイタリア代表再招集もあり得ない話ではないが、昨季の18ゴールをどこまで信用すべきなのか。安定感さえ手に入れれば超のつく優秀なFWだけに、30代に入った今こそ落ち着いたバロテッリを見たいところだ。

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