フェイエノールトのDFタイレル・マラシア獲得で合意となったマンチェスター・ユナイテッド。移籍市場に精通しているファブリシオ・ロマーノ氏によればすでに契約は結ばれており、メディカルチェックを残すのみだという。左サイドバックの選手であり、来季はルーク・ショーと共にシーズンを戦うことになるだろう。
これで左SBの問題はひとまず解決したが、反対の右サイドバックはどうするのか。アーロン・ワン・ビサカとディオゴ・ダロトがいるが、ワン・ビサカは退団の可能性がありそれが現実となった場合、選手を獲得する必要がある。
英『The Athletic』ではユナイテッドの移籍市場での動きを予想している。ここまで守備的MF、サイドアタッカー、ストライカーの3ポジションを考察しており、パート4は右SBとなった。
エリック・テン・ハーグのアヤックスではバイエルン・ミュンヘンへ移籍したヌサイル・マズラウィが重宝されていた。後方からのビルドアップで輝ける選手であり、外だけでなく中でポジションを取るなど現代的なSBだ。21-22シーズンは5ゴール2アシストの数字を残しており、攻撃的でなおかつ組み立てでもチームに貢献できるタイプがテン・ハーグの理想だと考えられる。
既存戦力の2人はどちらもマズラウィタイプではない。ワン・ビサカは守備を強みとしているが組み立ても攻撃の精度もそれほどであり、ダロトはより攻撃的だが数字につながる活躍は見せられていない。
同紙が理想的な選手としてピックアップしているのはパリ・サンジェルマンのDFアクラフ・ハキミである。非常に攻撃的な選手であり、鋭いドリブルから抜け出しチャンスを創出する。昨季はリーグ戦で4ゴール6アシストを記録するなど得点力は証明されており、19-20シーズンはボルシア・ドルトムントの右サイドでジェイドン・サンチョとコンビを組み、サンチョが17ゴール16アシスト、ハキミが5ゴール10アシストと素晴らしい数字を残している。右サイドでサンチョを復活させるならこのハキミを獲得するのは一つの手だ。
しかし、ハキミを獲得するのは現実的ではなく、名前が挙がっているリヨンのマロ・グスト、ヴォルフスブルクのリドル・バグ、ライプツィヒのノルディ・ムキエレらを考えるべきか。ワン・ビサカを売却したあと右SBの補強が進むと考えられるが、テン・ハーグはアヤックスで重宝したマズラウィのような選手を見つけることはできるのだろうか。