板倉滉を悩ますシティの売却術 移籍濃厚だったボルシアMGは苦戦中、期待のサムライはどこへ行く?

昨季はシャルケでプレイし評価を高めた板倉滉 photo/Getty images

なかなか決まらない板倉の去就

マンチェスター・シティからレンタルでドイツのシャルケに加わり、1部昇格に貢献した板倉滉。そのままシャルケに残留する話もあったが、高額な移籍金が障害となり、現在は複数のクラブが板倉の争奪戦に参加している。

英『SPORT BIBLE』によるとドイツの1部で戦うボルシアMG移籍が濃厚とされていたが、シティは板倉への関心の高さを考慮し、値上げをして交渉に臨むようだ。これが板倉の移籍が決まらない大きな要因だといえる。

有力候補とされるボルシアMGは3バックを採用しているチームで、守備の軸であったマティアス・ギンターをフライブルクへ手放している。そこでセンターバック、中盤でプレイできるユーティリティ性のある板倉が選ばれた。今後のライバルはスイス代表のDFニコ・エルヴェディで、バイエルン・ミュンヘンをはじめビッグクラブが関心を寄せている実力者だ。板倉と同じく25歳であり、良い刺激が得られるといえる。ただ独『Bild』によるとボルシアMGは650万ユーロ以上の金額は出さない可能性があり、よりシティが移籍金を求めることになれば破談になることも考えられる。
そこで獲得に手を挙げるのはプレミアリーグのクラブだろう。資金力のあるクラブが多く、650万ユーロであれば払えるところが多い。

プレミアであればフラムとボーンマスが興味を示している。どちらも昇格組だが、資金力はあり、高額での売却を目指すシティが彼らを選ぶ可能性は十分にある。フラムは元シティのDFトシン・アダラビオヨがおり、成功を収めている。そのためシティ出身の共通点を持つ板倉に興味を持つのだろう。

ボルシアMGへの移籍が濃厚と思われていた板倉だが、シティが値段を上げると考えているのであれば資金力で劣るドイツ移籍が難しいか。資金力のあるプレミアは有利であり、どのクラブが最終的に板倉を手にすることになるのだろうか。

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