今後のステップアップは間違いなし? U-23アジアカップで輝きを放った東京ヴェルディの山本・馬場コンビ

2つ下のU-21日本代表としてU-23アジアカップに臨んだ山本理仁 photo/Getty images

レベルの高い選手が揃っている

日本代表はU-23アジアカップを3位で終えることになった。2つ下となるU-21のパリ世代で今大会に臨んでおり優勝とはならなかったが、最終戦はオーストラリア代表に3-0と圧勝して3位に滑り込んだ。

その中で目立つ活躍を披露したのが、東京ヴェルディに所属するMF山本理仁とDF馬場晴也である。山本は初戦のUAE戦から全6試合、馬場は3戦目のタジキスタン戦から4試合でピッチに立っている。

山本は中盤を担当する20歳で、パスにドリブルと基本的な技術のレベルが高い。判断が早く、奪われることなくボールを前進させることができる。キックは高精度のものを持っており、オーストラリア戦では右サイドのコーナーキックから正確なボールを供給してオウンゴールを誘発している。このようにボールを持った際の技術が秀でている山本だが、守備での強度の高さも兼ね備えている。この世代は藤田譲瑠チマや松岡大起と攻守両面で輝ける中盤が揃っており、非常にレベルが高い。
同じく20歳の馬場はタジキスタン戦からディフェンスリーダーとしてピッチに立っている。後方からの正確なロングフィードが持ち味であり、ビルドアップでボールを持つことになれば常に前線のスペースを探している。守備面では出足の早い守備と空中戦の強さが目立つ。181cmと大柄な選手ではないが、エアバトルに負けない強さを持っており、最終ラインからチームを支えている。現代的なセンターバックであり、完成度が高い。

共にJ2の東京ヴェルディでプレイしている選手だが、J1の舞台でも通用する実力をすでに備えているといえる。このU-23アジアカップで国内外からの評価が高まったのは間違いなく、今後のステップアップに注目だ。

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