先発南野、終盤に三笘投入の時代はもう終わり? “ジョーカー”を90分プレイさせるメリットとは

突破力はピカイチなものを持っている三笘薫 photo/Getty images

南野が先発になることは多い

6月に予定されている4試合のテストゲームの中で最もレベルの高いと考えられるブラジル代表と対戦した日本代表。0-1と敗戦とはなったが、ブラジル相手にも決定的なチャンスは作らせておらず、守備が通用することを証明した。

しかし攻撃での迫力のなさは気になった。終盤に三笘薫が投入されてからは明確に左サイドからの攻撃が増えたが、それまでは攻撃の形ができていなかった。

パラグアイ戦は例外だが、森保一監督の中には終盤から三笘を投入するという考えがある。伊東純也のゴールを演出したアウェイでのオマーン戦や日本のワールドカップ・カタール大会行きの決めたアウェイでのオーストラリア戦もそうだった。相手が疲れたところに三笘を入れチャンスを探す。

ブラジル戦でも序盤に南野拓実を左サイドに配置し、後半27分から三笘を投入している。普段と違ったのは相手の出方だ。三笘が入る前に39歳のダニエウ・アウベスをベンチに下げ、センターバックのエデル・ミリトンを右サイドに配置した。アウベス対三笘であればこちらに多少の勝機はあったかもしれないが、試合を通じてそれほど疲弊していないミリトンが三笘につくことになり、三笘は完封されてしまった。

だが三笘が入ったことで左サイドが活性化されたことは事実であり、南野をスタート、終盤に三笘をジョーカーとして入れる“いつものやり方”は考え直したほうがいいかもしれない。三笘が投入されたことで攻撃の迫力以外にも得られるものはあった。それは三笘がビルドアップの出口になれるからだ。後半36分がその形であり、三笘が外、中山雄太が中でボールを受けて攻撃を前進させた。このプレイはカゼミロの素早いカバーリングに潰されてしまったが、三笘はこういったアイデアも持っており、守備の強度も低くない。森保ジャパンでは南野から三笘への交代策が主流になっているが、ビルドアップでの貢献も考えると三笘を90分左サイドに置いたほうがチームへの利点は大きい。

南野は左サイド以外のポジションで起用されるべきだ。ゴール前での強さやキープ力、前からの守備力はレベルが高く、日本の10番を背負うだけの実力は持っている。しかし三笘と比べられるとどうしても個での突破力で差がついてしまい、評価が上がらない。センターフォワードや右サイドなど使われていないポジションは多く、残りの2試合で南野のポジション探しを始めるべきだ。

アタッキングサードでのドリブルだけでなくビルドアップの出口にもなれる三笘。チームへの貢献度は高く、終盤の10分程度だけ起用するのは勿体ない。ベルギーではウイングバックでプレイするなど走力のある選手であり、左ウイングは三笘をスタートで固定するべきだ。

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