フランス代表MF一人いれば中盤は十分にカバーできる? テン・ハーグが赤い悪魔再建を託す無限のスタミナを持つ男

エンゴロ・カンテを狙うマンチェスター・ユナイテッド photo/Getty images

獲得を目指しているようだ

移籍市場でのメインターゲットは中盤だとされているマンチェスター・ユナイテッド。デクラン・ライスに加え、フレンキー・デ・ヨングの名前も獲得候補に挙がっており、新監督エリック・テン・ハーグは誰を指名するのか。

英『Daily Mail』では、チェルシーのエンゴロ・カンテがユナイテッドにやってくるかも知れないと報じている。テン・ハーグはポール・ポグバ、ネマニャ・マティッチが去る中盤の強化を考えており、カンテを再建の中心人物にしたいようだ。

チェルシーとカンテとの契約は2023年までであり、未だ延長の話はない。そのため、売却となれば来夏となるが、チェルシーはオーナーの問題もあって選手との延長の話が停滞している。そのため、カンテとの話が進んでいない可能性もあり、獲得できるかは50%だろう。また、チェルシーはオーレリアン・チュアメニの獲得を目指しており、クリスタル・パレスからは成長したコナー・ギャラガーが戻ってくる。そのため、カンテが出場機会を失うことも考えられ、移籍の可能性はゼロではない。

31歳ともう若くないカンテだが、ユナイテッドからすれば喉から手が出るほど欲しい人材だ。狙っていたライス獲得の可能性は日に日に下がっており、守備を安定させられるカンテの存在は大きい。ボール奪取だけでなく、奪った後は推進力のあるドリブルを武器に攻撃を前進させることができる。アイデアのあるパスも供給でき、万能なプレイヤーだ。

しかし、気になるのは離脱の多さだ。今季は新型コロナウイルスの陽性反応も含めれば5回離脱している。16試合を離脱しており、大事な場面で起用できない可能性はある。そうなればユナイテッドの今のスカッドではカンテをカバーすることはできず、少なくとももう一人の実力者は欲しくなる。

豊富な運動量を生かしピッチを縦横無尽に駆け回るカンテ。そのスタイルからピッチにカンテが2人いるといわれたこともあり、世界最高の中盤であることは間違いない。ただ、怪我の多さなど気になる点はあり、再建に向けてミスのできないユナイテッドは彼の獲得を決めるのだろうか。

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