強くなるにはシティ同様守備にお金をかけるべし ハイプレスに沈んだアーセナルが必要な守備者は誰?

試合を重ねるごとに補強ポジションが明確になるアーセナル photo/Getty Images

長いシーズンを戦う上で守備が最も大事になる

キーラン・ティアニー、トーマス・パルティを怪我で欠き、ベン・ホワイトの起用も難しい中で行われたトッテナムとのノースロンドンダービー。序盤からセドリック・ソアレスはビルドアップで、ロブ・ホールディングは守備対応で後手に回る場面が多く、そのソアレスのPK献上、ホールディングの退場で守備が決壊し、最終的には0-3で敗れた。

後半開始早々の3点目でほぼ決着のついてしまったこのダービーだが、アーセナルも勝機がないわけではなかった。狙っていたのは相手の右サイドでスタートしたダビンソン・サンチェスとエメルソン・ロイヤルのビルドアップだ。アーセナルはそこにハイプレスを仕掛けており、これが効果てきめん。サンチェスが慌ててボールをロストし、高い位置でボールを奪取する場面があった。アーセナルではセドリックがプレスの狙い目にされていたが、逆にアーセナルも狙い目はあった。そのため、自滅せず守備が安定していればこれだけ一方的な試合にはならなかったはずだ。

守備陣の強化はアーセナルの今後の目標である。まずは右サイドバック冨安健洋の控えを探す必要がある。現状ではソアレスが務めているが、対BIG6となればスパーズ戦のように攻守で強度不足を露呈する。獲得候補としてはアーロン・ヒッキーがリストアップされている。ボローニャの選手で、現状ではウイングバックで起用されているが、両サイドバックでプレイできる冨安と同じ多様性を持つ。だが、攻撃的な選手であり、守備的なSBの駒が冨安しかいない以上、守りに強みを置いた選手をもう一人獲得する選択肢も考えるべきか。

センターバックへのテコ入れも必須で、マルセイユのウィリアム・サリバが復帰となれば心強い。今ではリーグ・アンでもトップクラスのCBに成長しており、守備面、攻撃面で一皮むけている。まだ復帰は決まっていないが、CL出場権獲得となれば復帰は濃厚か。サリバが復帰すればホワイトのSB起用の回数も増えるだろう。器用な選手であり、SBでもビルドアップを助けてくれる。ガブリエウ・マガリャンイス、ホワイト、サリバの3人で基本的にCBをローテーションできれば強度は保たれる。

現状ではSB、CBを一人ずつ獲得すれば問題ないが、ティアニーと冨安の離脱が非常に心配である。今季はこの2人が同時に離脱し、SBの強度が落ちた。そのため、余分となってしまう可能性はあるが、マンチェスター・シティのように守備陣には必要以上に移籍金をかけるのも悪くない。シティやリヴァプールと今季のプレミアを席巻する2クラブは守備の安定感が素晴らしい。やはり後方の安定感が与える影響は大きく、相手の攻撃とハイプレスを無効化することで自分たちのサッカーを展開できている。

スパーズに敗れるも、まだまだCL出場の可能性は高いアーセナル。そうなれば来夏での大型補強は必須であり、ストライカー、中盤に加え最終ラインへのテコ入れも入念に行いたい。

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