28歳ながら1部経験のないストイチコフ
SDエイバルと言えば、乾貴士や武藤嘉紀が在籍していたことで日本人にはお馴染みのクラブだ。現在スペイン2部リーグではエイバルがリーグ首位を走っている。
エイバルは2014-15シーズンから7シーズン続けて1部で戦っていたものの、2020-21シーズンに20位となり2部に降格。今シーズンはここまで38試合を終えて勝ち点74を記録しており、2位アルメリアとは勝ち点差1、3位バジャドリードとは勝ち点差5をつけている。自動昇格圏内である2位以内でシーズンを終える確率はかなり高く、最短年数での1部復帰が現実味を帯びている。
このチームでエースとして活躍しているのが、ストイチコフの愛称で呼ばれているフアン・ディエゴ・モリーナだ。彼は現在28歳のスペイン人で、今シーズンからエイバルでプレイ。リーグ戦19ゴールを記録中で得点王ランキング1位タイとなっている。
スペイン『MARCA』によれば、ストイチコフはエイバル史上初めて1シーズンで19ゴール以上をあげた選手になったという。純粋なストライカーではないものの、さまざまな得点パターンを持っており、19ゴールの内訳は、右足で10点、左足で6点、ヘディングで2点となっている。
内訳から漏れた残りの1点は背中でゲットしたもので、これは直近のレアル・サラゴサ戦で生まれたゴールだ。ストイチコフは味方がペナルティエリア手前からミドルシュートを打つ直前、ボックス内を斜めに走りディフェンスラインの裏を取ろうとしたが、その背中にシュートが直撃。シュートコースが変わり、キーパーの逆をついたボールがそのままゴール左隅へと吸い込まれた。
このラッキーゴールでリーグ得点王ランキング1位に躍り出たストイチコフ。実力だけでなく運も持ち合わせる彼を中心に、残り4試合で昇格を決めたいところだ。日本人と繋がりのあるこのクラブが1部へと上がれば、乾、武藤に続く日本人選手を助っ人して獲得する可能性もある。エイバルの動向には今後も注目しておきたいところだ(データは『SofaScore』より)。