フェルナンジーニョ退団もアンカー専門は獲得しない? シティが補強候補としてF・デ・ヨングを狙う理由

バルセロナでパフォーマンスを安定させるも、移籍の話が多いフレンキー・デ・ヨング photo/Getty images

2つの問題を一気に解決できる

チームの最古参であるフェルナンジーニョの今季での退団が決まっており、来シーズンを戦う上でロドリの控えとなる選手が欲しいマンチェスター・シティ。ウェストハムのデクラン・ライスやスポルティングCPのマテウス・ヌネスらの獲得が報じられているが、英『The Times』によればバルセロナのフレンキー・デ・ヨング(24)もターゲットの一人だという。7000万ユーロ(日本円にして約96億円)の移籍金が必要になると見られている。

獲得となれば最高の補強となるか。デ・ヨングに関しては以前からジョゼップ・グアルディオラ監督が関心を寄せていた選手であり、中盤の多くのポジションでハイレベルのパフォーマンスを披露できる。

このユーティリティ性は獲得に向けて大きな強みとなる。フェルナンジーニョが退団するとはいえ、今季はロドリが42試合の公式戦に出場している。怪我が少なくシーズンを通して計算できる選手であり、アンカー専門の控えを取るのは効率が悪い。そこでアンカーでプレイしながら、他のポジションでも輝けるということを獲得の基準とした場合、デ・ヨングはそれに当てはまる。もちろん、ロドリの長期離脱もリスクとしてはあるが、若手にはロメオ・ラヴィアという逸材がおり、彼を育ててもいい。

アンカーの一つ前のポジションであるインサイドハーフで高いクオリティを見せられる点も素晴らしい。豊富な運動量とボックス内へのランニング、ボールを扱う技術の高さとハイスペックな選手であり、隙がない。

ロドリの控えを務めていたフェルナンジーニョの退団。イルカイ・ギュンドアン、ケビン・デ・ブライネらが30代に突入する中盤の高齢化問題。来夏ではこの2つの問題を解決する必要のあるシティだが、デ・ヨングは一人で解決し得る可能性を持つ存在だ。獲得する際には大金が必要となるが、来季オランダ代表MFはスカイブルーのユニフォームに袖を通すことになるのだろうか。

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