レアル、シティともに4発快勝でCL準決勝2ndレグを迎える
勝ち点1を獲得すれば優勝が決まるという状況でホームにエスパニョールを迎えたレアル・マドリード。リーグ制覇という最高の結果、最高の試合内容で4日に行われるチャンピオンズリーグ準決勝マンチェスター・シティ戦に向け、弾みをつけた。
この試合の先発メンバーでレギュラー格だったのはモドリッチ、カゼミロ、クルトワの3人のみ。モドリッチとカゼミロの2人は前節オサスナ戦で休養や怪我を理由にベンチ外となっていたため、リーグ戦直近2試合のどちらにも先発出場した主力はゴールキーパーのクルトワのみとなった。
負傷や出場停止でアラバ、ミリトン、ナチョの3人を欠くディフェンスラインは、約半月ぶりの復帰となったカゼミロがセンターバックを務め、昨年11月以来のリーグ戦出場となるヘスス・バジェホがコンビを組んだ。左サイドバックにはマルセロ、右サイドバックにはバスケスが起用された。
特にディフェンスラインには不安のあるレアルだったが、始まってみれば試合を支配。前半にロドリゴが2ゴールを挙げ、2-0でハーフタイムを迎えた。
後半に入るとアセンシオが後半10分にチーム3点目をゲットし、早々に勝負が決した。するとアンチェロッティ監督は主力組のモドリッチ、カゼミロ、久々の先発だったディアスを下げ、ベンゼマ、クロース、イスコを途中投入。シティ戦に向けた休養とコンディション調整を同時に実現させる交代となった。
後半30分には2ゴールのロドリゴに代えてヴィニシウスも投入。カマヴィンガもベンチへと退き、今季リーグ戦初出場となる21歳のセンターバック、マリオ・ヒラが投入された。
するとその6分後、ヴィニシウスのアシストからベンゼマが4点目を決める。前線のゴールデンコンビがシティ戦に勢いをつける追加点を奪い、4-0の完勝でラ・リーガ優勝を決めた。
4日後に行われるチャンピオンズリーグ、マンチェスター・シティ戦に向け、レアルは主力組の休養やコンディション調整を叶えただけでなく、リーグ優勝による最高の雰囲気まで手に入れた。スペイン『AS』によれば、アンチェロッティ監督は「水曜日もこの雰囲気が必要なんだ」とファンに向けたメッセージを送っている。
アウェイの1stレグでは1点のビハインドを負ったレアルだが、逆転での決勝進出に向けてこれ以上ない準備を整えることができた。一方、対戦相手のシティもリーズ・ユナイテッドを相手に4-0の大勝をおさめ、勢いをつけてマドリードに乗り込んでくる。はたしてレアルvsシティの準決勝にはどんな結末が待っているのだろうか。