テン・ハーグのスタイルに欠かせないSBの安定感 “オランダ化”進めるユナイテッドが狙うDFタイレル・マラシアは何者か

マンチェスター・ユナイテッドが獲得を目指しているとされるタイレル・マラシア photo/Getty images

知名度でいえばそこまで高いものではない

来季からチームを率いる新監督がエリック・テン・ハーグに決まり、早くも今後に向けた動きが見られるマンチェスター・ユナイテッド。特にチームの状態を大きく変えることになる移籍市場に関する報道は多く、ビッグネームから知名度は劣るが、将来を見据えた逸材の名前が並んでいる。

英『Daily Mail』によればフェイエノールトでプレイするDFタイレル・マラシア(22)に興味を示しているという。フェイエノールトの下部組織で育ち、2017年にプロデビュー。その後順調にプレイタイムを伸ばしており、今季は左サイドバックとしてリーグ戦30試合に出場して1ゴール4アシストを記録している。20代前半の若手だが、今季リーグ3位を走るフェイエノールトで最もプレイタイムを得ており、オランダ代表でのプレイ経験も持つ。

報道によればアヤックス時代に獲得しようとした過去があり、ルーク・ショーのライバルとなる存在として獲得されるという。移籍金は2000万ポンド(日本円にして約32億円)で獲得可能のようだ。

粘り強い守備と積極的な攻撃参加が魅力的なマラシア。スタッツはタックル数81回と地上戦でのデュエル勝利数161回が際立っており、デュエルに関してはリーグで2番目の強度を誇る。169cmと少し小柄ではあるが、それを苦にせず球際では強さを見せている。攻撃ではドリブル成功数48回とビッグチャンスクリエイト数6回が目立つ。共にチームでは上位の成績であり、左足から繰り出される正確なパスでチャンスメイクも行えるようだ。現状ショーが左SBでは地位を築いているが、今季は怪我の影響か安定しておらず、いきなりマラシアがポジションを奪うことも考えられる。

テン・ハーグ率いる新チームに向けてオランダ方面からの引き抜きを目指しているユナイテッド。その際に守備を重視するのは非常に重要なことであり、それはテン・ハーグが志向する前掛かりなサッカーをする上では欠かせない。22歳の若手に2000万ポンドは少し高額かもしれないが、将来への投資も考えマラシア獲得は成功させるべきミッションとなる(データは『SofaScore』より)。

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